愛国者がテロリストになった日―安重根の真実

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愛国者がテロリストになった日―安重根の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569824437
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

安重根と伊藤博文。対照的な人生を歩んだ二人が、最終的に交錯していく様を取材をもとに再検証する迫真のノンフィクション。

【著者紹介】
ノンフィクション作家

内容説明

1909年10月26日、日韓を震撼させる銃声が轟いた。伊藤博文を撃った男の正体とは。一国の元首相を暗殺するという凶行、テロリストを英雄視する不可解―取材をもとに再検証した迫真のノンフィクション。

目次

第1章 ハルビン駅(二つの十字架を隠し持つ男;公爵・伊藤博文に迫る危機;列車の到着 ほか)
第2章 出自(安重根は韓国人か?;地方の名門貴族;裕福な家庭 ほか)
第3章 成長(伊藤博文内閣の発足;転居;「私には私の生き方がある」 ほか)
第4章 入信(下関条約と三国干渉;閔妃暗殺事件;イギリス人からの視点 ほか)
第5章 斜陽(混迷する日本の政治;喧嘩と博打;日露戦争 ほか)
第6章 亡命(伊藤博文の消し難き過去;日本と朝鮮半島の関わり;「告げ口外交」の伝統 ほか)
第7章 凶行への序曲(偶像化される暗殺者;「義兵」の実態;伊藤の辞任 ほか)
第8章 彷徨える四人の男(三人目の仲間;暗殺決行前の記念撮影;四人目の男 ほか)
第9章 中国・韓国への旅(ハルビン駅の情景;安重根記念館訪問;英雄か殺人者か ほか)
第10章 暗殺に及んだ十五の理由(底光りする銃弾;遺体の搬送;韓国側の反応 ほか)
第11章 判決(国葬;獄中での生活;実弟たちの証言 ほか)
第12章 処刑(旅順に残る法廷の跡;捏造の展示室;死刑囚として ほか)
第13章 暗殺者が残したもの(処刑場に漂う気配;遺骨の行方;日韓併合 ほか)

著者等紹介

早坂隆[ハヤサカタカシ]
昭和48(1973)年生まれ。愛知県出身。ノンフィクション作家。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

31
サッカー日韓戦やWBCなどで韓国サポーターが掲げる顔写真の横断幕。異様な佇まいのあの男が、伊藤博文を暗殺した安重根だ。李氏朝鮮時代、激しい階級社会にあって「両班」と言われる特権階級の家に生まれた彼は、日清戦争後の日本による特権階級廃止策により一家が没落の一途を辿った事に怨念を抱き、統監府の伊藤を射殺した。17歳で基督教に入信したというが、ボンボン特有の幼稚な傲慢さから稚拙な義侠心に駆られ私怨を晴らすとは、それが宗教の洗礼を受けた者の姿か。また彼は本当に英雄なのか。暗殺者を英雄視する韓国。全く理解出来ない。2017/11/23

北本 亜嵐

14
「歴史的人物とは、ある国にとっては英雄であり、ある国にとってはテロリストである」という至言がある。この本の主人公・伊藤博文公を暗殺した安重根は隣国では「英雄」とされている。(日本では暗殺者である)いったい彼はどのような人物なのか?作者は現地での取材や一次資料を用いて、丁寧かつ冷静に検証している。最後に「安重根は愚劣なテロリストである」と結論づけているが、本当にその通りだと思った。隣国は「歴史を直視して・・・」と言うが、「暗殺者」を「英雄」とする歴史観は如何なものだろう?2015/04/25

kaguyam

2
愛国者なのかとまず問いたい。どうにもモヤっとする。作者はあくまで誹謗中傷を目的とせず、事実を並べているという。それを疑いたくもなるような人間性なのだもの。こんな未熟な人間が宗教者?教育者?英雄?それ日本語なの?と聞きたくなる。同じ東洋平和を望んだという伊藤博文と安重根、境遇の違いもさることながら、それぞれの存在が重い。2015/07/31

kurayamadasoga

1
「安重根は卑劣なテロリストである」全くもって同感です。2016/03/26

あまたあるほし

0
これだけ資料をひっくり返して、結論が「愚劣なテロリストである」とは・・・・・・。テロリストで人殺しであることは間違いないけれどさ。ことばの選び方があまりほめられたものではない。それに、これでは、当時、少ないながらも日本人が安重根に心を動かされたことを説明できていない。安の書いた「東洋平和論」を読むとその大アジア主義的思想は、「愚劣」の一言で片づけられないものがあるのではないか。2015/04/17

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