PHP新書<br> 新・台湾の主張

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PHP新書
新・台湾の主張

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569823645
  • NDC分類 312.224
  • Cコード C0231

出版社内容情報

日本人から「義の精神」「長期的視野」の大切さを学び、台湾の民主化を成し遂げた指導者が、自らの来歴、日台のとるべき道を語る。

【著者紹介】
元台湾総統

内容説明

台湾の民主化を成し遂げ、哲人政治家と称される著者は、台湾人は今こそ「日本精神」を顧みなければいけないと説く。日本統治時代の日本人が持っていたとされる「誠実」「勤勉」「奉公」「遵法」などを胸に、台湾との統一併合をめざす中国と対峙せよと語るのだ。ベストセラー『台湾の主張』から16年、92歳になった著者が、改めて日本と台湾への思いを著す。新渡戸稲造や後藤新平からの影響、農業経済学者としての活躍、台湾総統として抱いた志、中国の軍事膨張に対して示した毅然たる姿勢…。そして日台の今後を見据え、東アジアの平和のために進むべき道を説く。

目次

第1章 日本精神に学ぶ(映画『KANO』のこと;台湾近代化の基礎を築いた後藤新平 ほか)
第2章 台湾民主化への道(台湾への帰国船での“騒動”;「犬が去って、豚が来た」 ほか)
第3章 新台湾人の時代へ(経験不足を露呈した民進党政権;与野党の対立激化で政府機能が停止 ほか)
第4章 日本と台湾の国防論(日本の集団的自衛権行使を歓迎する;なぜ人類は戦争を繰り返すのか―トルストイの箴言 ほか)

著者等紹介

李登輝[リトウキ]
1923年、台湾・淡水郡生まれ。元台湾総統。農業経済学者。米国コーネル大学農業経済学博士。拓殖大学名誉博士。旧制台北高等学校を卒業後、京都帝国大学農学部に進学。43年、日本陸軍に入隊。終戦後、台湾大学農学部に編入学。台湾大学講師、米国留学などを経て、台湾大学教授に就任。71年、国民党に入党。72年、行政院政務委員として入閣。台北市長、台湾省政府主席、副総統を歴任。88年、蒋経国総統の死去にともない、総統に就任。90年の総統選挙、96年の台湾初の総統直接選挙で選出され、総統を12年務め、台湾の民主化を実現(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

40
今、かしましい台湾問題、その基本が知れる良書。著者の李 登輝氏 は、政治家で台湾第4代総統、「台湾民主化の父」と呼ばれる。農業経済学者、宣教師。コーネル大学農業経済学博士、等。プロスタント・長老派、1923年生(私の父と同年)、2020年没の長寿の人。「22歳まで日本人だった」の言の通り、日本の統治下の台湾生まれ、京都帝大を卒業、学徒出陣で日本陸軍軍歴もある。本書を読む限り「日本精神」の良質な部分を継承する方。日本人以上に日本人的な側面を持っていて、氏の政治理念や精神は今の私たちのお手本になる。2022/01/03

ヒデミン@もも

40
自分の中で靖国神社参拝に対する気持ちが変わった。歳をとるにつれて戦争で日本の軍人として亡くなったお兄さんを慕う気持ちがどんどん大きくなるという李さん。2016/03/03

Sakie

13
2016年、蔡英文が総統に選ばれる直前の著。台湾の戦後史と、台湾という国家の形態、日本との関係について。50年間の統治という名の占領をしでかした日本を、好意的に扱ってくれる台湾人は少なくない。"犬"の後に"豚"が来たから相対的に評価が上がったのもあろうが、それだけじゃない、それはいったい何だろうと考え続けている。李登輝は新渡戸稲造の産業振興と八田與一の治水事業、後藤新平の統治運営改革が台湾を底上げしたと評している。その李登輝の政治的手腕、心理的誘導による部分は大きいと察せられるが、それだけが真実ではない。2022/10/03

スパイク

13
2015年出版。今年御年96歳になられた。非暴力非政変で独裁政権を終わらせた、政治史に例を見ない偉業のわりに、民主民主言う人たちに何故か取り上げない、私の最も敬愛する政治家の自伝。何故中国国民党に入ったのか、何故民主化が成し遂げられたのか、謎だらけでした。日本時代のことは知っていたが、台湾大学教授だったことは恥ずかしながら知らなかった。蒋経国のことは意外に評価している。経済にも明るくて驚いた。馬英九は当事者として当然だが、それより菅直人に対する強い怒りを感じた。本当に申し訳ない。「台湾体験」「新台湾人」2019/02/22

T坊主

11
確かに李氏は偉い、しかし氏を重用した蒋経国氏も偉かった。氏の事は日本ではあまり知られていないが、氏の妻はロシア人だという事も。台湾と沖縄は地政学的に日本にとって大変重要な地域です、そういう事が多くの日本人は分かっているのかな?沖縄で反基地闘争をしている人達、イデオロギーでやっているとしたら、やはり反日人になるのでは。日本政府は中国の意向をおもんばからずに、もっと台湾と折衝すベきです。台湾は今かなり中国に支配されかけています。私も総統に対する国民の不満も聞いています。学生、知識人の奮起を望みます。2015/10/16

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