出版社内容情報
日本人から「義の精神」「長期的視野」の大切さを学び、台湾の民主化を成し遂げた指導者が、自らの来歴、日台のとるべき道を語る。
【著者紹介】
元台湾総統
内容説明
台湾の民主化を成し遂げ、哲人政治家と称される著者は、台湾人は今こそ「日本精神」を顧みなければいけないと説く。日本統治時代の日本人が持っていたとされる「誠実」「勤勉」「奉公」「遵法」などを胸に、台湾との統一併合をめざす中国と対峙せよと語るのだ。ベストセラー『台湾の主張』から16年、92歳になった著者が、改めて日本と台湾への思いを著す。新渡戸稲造や後藤新平からの影響、農業経済学者としての活躍、台湾総統として抱いた志、中国の軍事膨張に対して示した毅然たる姿勢…。そして日台の今後を見据え、東アジアの平和のために進むべき道を説く。
目次
第1章 日本精神に学ぶ(映画『KANO』のこと;台湾近代化の基礎を築いた後藤新平 ほか)
第2章 台湾民主化への道(台湾への帰国船での“騒動”;「犬が去って、豚が来た」 ほか)
第3章 新台湾人の時代へ(経験不足を露呈した民進党政権;与野党の対立激化で政府機能が停止 ほか)
第4章 日本と台湾の国防論(日本の集団的自衛権行使を歓迎する;なぜ人類は戦争を繰り返すのか―トルストイの箴言 ほか)
著者等紹介
李登輝[リトウキ]
1923年、台湾・淡水郡生まれ。元台湾総統。農業経済学者。米国コーネル大学農業経済学博士。拓殖大学名誉博士。旧制台北高等学校を卒業後、京都帝国大学農学部に進学。43年、日本陸軍に入隊。終戦後、台湾大学農学部に編入学。台湾大学講師、米国留学などを経て、台湾大学教授に就任。71年、国民党に入党。72年、行政院政務委員として入閣。台北市長、台湾省政府主席、副総統を歴任。88年、蒋経国総統の死去にともない、総統に就任。90年の総統選挙、96年の台湾初の総統直接選挙で選出され、総統を12年務め、台湾の民主化を実現(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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