出版社内容情報
月刊誌『PHP』で大人気の読み切り小説を書籍化! 読み進めるうち、自然に涙がこぼれてくる……。読んだ後に優しい気持ちになれる一冊。
【著者紹介】
住職、児童文学作家
内容説明
読むだけでお寺に行ったように心が晴れていく。講話が大人気の現役住職が書いた、お守りのような物語。
著者等紹介
浅田宗一郎[アサダソウイチロウ]
1964年大阪市生まれ。住職。児童文学作家。著書『さるすべりランナーズ』(岩崎書店)で第34回児童文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうちゃ
23
☆3 物語の主人公はみな挫折し、傷つき、絶望を味わう。それでも、親子の絆、夫婦愛、熱い友情を力にして、何度も立ち上がり、決してあきらめることはない。ひたむきな主人公たちの姿を現職住職であり、児童書作家でもある著者が紡ぐ16話の物語。涙があふれることはなかったけれど、著者の[拭いても拭いても涙がこぼれるお話]よりも、こちらの方が今の自分には合っていた。2016/07/20
kiyoboo
23
図書館で見かけて手に取った本は読みきりの16作品が詰まっていた。その中でも「笑顔」がよかった。貧乏が理由でいじめられる主人公の背中で「お母ちゃんが守る」と言った母が認知症になる。ある時、娘が夫からの暴力で苦しんでいる時に何もしてやれない主人公の背中を母が昔のようにつぶやく。娘にも同じことをする。笑顔に救われ生きる勇気をもらう。他の作品も、最初はあまりにも短い話なので戸惑った。この辺の描写をもっと書いてほしい、この先が読みたいなと何度か思う作品が多かった。作者が住職で児童文学作家ということは後で知った。2015/08/10
C-biscuit
15
Kindleアンリミテッドで読む。一つ一つの話は短いので読みたいときに読める。冒頭にもあるが、勝者のいない物語で、はかなく切ない物語が多い。題材は戦前から戦後の貧しい時代やバブル崩壊、リーマンショックなどの経済的なイベント、そして、阪神淡路大震災、東日本大震災などの不幸な出来事を取り上げている。割と人生の長いスパンでの話が多く、人生最期の場面も多いのも泣けてしまう。何かと自分や身近な人に置き換えて読んでしまうとさらに涙が誘われてしまう。家でこっそり読むのがオススメであるw。読後は前向きな気持ちにはなれる。2018/04/08
じょんたん
7
家族と絆をテーマにした、16の物語。 16人の主人公は、16通りの人生で挫折を経験し、そこから大切な人たちとの愛と絆によって、立ち直るところまでの話。2015/05/11
ゆきむら
6
PHP読本の連載から、読んでいます。何度も、泣きました。やはり、いい話が、詰まっている本だと思います。どん底から、這い上がる姿に、感銘を覚えます。2015/05/01
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