出版社内容情報
名著『「うつ」を治す』の最新版! DSM-IVから最新のDSM-5に、現在処方されている薬に置きかえて、さらにわかりやすく解説する。
【著者紹介】
精神科医、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター所長
内容説明
いま「うつ」に苦しむ人が増え続けている。「うつ病」は「心の風邪」ともいわれるが、軽視すると、自殺などによる死に至る危険もあり、要注意と著者は警告する。ベストセラー『「うつ」を治す』に、DSM‐5などの最新情報を加え、薬もいま処方されているものに一新。「うつ」を知り、改善したい人、どう接したらよいか悩んでいる家族や同僚を優しくサポートする一冊。
目次
プロローグ 身近な“うつ”に要注意
第1章 うつ病のサイン
第2章 うつ病はどんな病気か
第3章 心理的治療
第4章 薬物療法
第5章 社会的治療
エピローグ 社会全体でのサポートを
著者等紹介
大野裕[オオノユタカ]
1950年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。コーネル大学医学部留学、ペンシルベニア大学医学部留学、慶應義塾大学教授を経て、現在は、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター長。医学博士。日本認知療法学会理事長。認知行動療法活用サイト「うつ・不安ネット:こころのスキルアップ・トレーニング」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コージー
34
★★★★☆うつ病の一般的な知識と治療法について書かれた本。著者は、うつと不安を克服する認知療法の自習帳『心が晴れるノート』(創元社)などを執筆している医学博士。うつ病の症状や実態、自分の状態を知るには有益な情報が多い本だと思います。【印象的な言葉】①うつ病や双極性障害などの気分障害の患者さんの20%から40%の人が自分を傷つけるような行為をしているといわれています。②焦ってひとつの考えにとらわれて心のドアを引くことを忘れていないか、ちょっと考えてみることが大切なのです。2019/03/13
カッパ
15
3つのC 認知とコントロール感覚とコミュニケーション。それらを整えていくことが大切である。2018/06/19
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
15
治すって言うから治してくれんのかと思って読んだ。しかし読んだだけでいとも簡単に治られてしまっては医者も製薬会社も厚生労働省も困惑するというもので、そうはイカのキンタマ、スルメのおティンティン。「うつ」という状態の物理的な仕組み、周囲と本人の対処の仕方、治療方法と薬物投与の種類と効果効用、等が解説されていてわかりやすいのかも。カウンセリングの重要性には同感なのだが、診療報酬などが高額にならざるを得ず主たる治療法としては難しいらしい。大切なのはやはり人か。私のように一人だと、どう治せばいいのかわからんばい。2014/07/07
羊山羊
11
只の所説書のはずながら、著者がうつ病の患者に対して、真摯に向き合ってきた事が伝わる1冊。本当にタダの解説書のハズなのに、不思議な温かさが筆致からにじみ出てくる。最近精神的な落ち込みに不安を感じて本を手に取ったけど、その優しさと真摯さあふれる筆致に目がうるんだ。普通なら及び腰になりがちな精神科へ行く気にさせてくれる1冊。 2024/07/30
ミィさん
5
うつ病ですが本書はかなり良書です。うつ病とは何か、治療法(心理療法、薬物療法)、うつ病者への接し方が一般人向けに分かりやすく説明されています。2015/03/17