出版社内容情報
“人民目線”から見た「不満」と「不安」……。これでも「世界の成長センター」か? 現地取材を通じて彼の国の悲惨な実態をリポート。
【著者紹介】
ジャーナリスト、出版プロデューサー
内容説明
“人民目線”から見た不満と不安…。これでも「世界の成長センター」なのか?度重なる現地取材を通じて彼の国の悲惨な実態をリポート。
目次
第1章 汚染まみれ、中国は地球ではない
第2章 暴動、事故、爆発、なんでもありの毎日
第3章 中国は「あらゆるコンテンツの墓場」
第4章 信じられるのはカネとコネと身内だけ
第5章 おカネができた順にグッバイ・チャイナ
第6章 この反日国家にどう対処すべきか?
第7章 2020年、中国人が月に立つ衝撃
第8章 人民元の国際化と「中国の夢」
第9章 起こるわけがない「米中逆転」
著者等紹介
山田順[ヤマダジュン]
1952年、神奈川県横浜市生まれ。立教大学文学部卒業後、1976年光文社入社。『女性自身』編集部、『カッパブックス』編集部を経て、2002年『光文社ペーパーバックス』を創刊し編集長を務める。2010年からフリーランス。現在、ジャーナリスト、作家として、取材・執筆活動をしながら、紙書籍と電子書籍の両方のプロデュースも手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
25
大気汚染、食の危険性、官僚の腐敗・・・一部の人々が膨大な利権や財産を得て。一方では不満が怒りに変わり暴発寸前の中国について書かれている。 ただタイトルに対して、後半は中国の躍進する姿にも言及されている。現在日中関係は最悪の状態のもとで、お互いに過ぎた愛国主義も進む一方だ。 戦時中の出来事を蒸し返してお互いに論評しても関係はさらに悪化すると思う。香港の出来事も気になる。よりエスカレートしないためにも、対話の必要性も感じた。2014/10/05
Jun Kanno
1
国が発表する統計すらも信用できない、偽装大国と呼ぶに相応しい中国。著者の娘さんが南京に留学していた期間があり、著者自身が現地で見聞きした実体験も織り交ぜつつ、この本のタイトルにつながる、中国が世界の覇権国家となりうるか、という命題に異議を唱える。シェールガス、イノベーション革命によるアメリカ復活という予測やエコノミスト中原圭介氏の2025年予測などを紹介しつつ結論を導きだしているなど、世界情勢を踏まえた展開はなかなか読み応えがある。2014/10/25