出版社内容情報
吉田松陰が心の師と仰いだ人物がいた! 尊王攘夷思想を唱え、己れの信念を曲げなかった儒学者・山県大貮の生涯を描く感動の歴史小説。
【著者紹介】
作家
内容説明
吉田松陰が「心の師」と仰いだ男!甲斐に生まれ、松陰より百年も前に革命の精神を説いた気骨の思想家の生涯をさわやかに描く、感動の歴史長編。
著者等紹介
江宮隆之[エミヤタカユキ]
1948年生まれ、山梨県出身。中央大学法学部卒業後、山梨日日新聞入社。編制局長・論説委員長などを経てフリーに。1989年、『経清記』で第13回歴史文学賞、1995年、『白磁の人』で第8回中村星湖文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
6
幕末の100年前に倒幕、尊王を説いたとされる柳子新論を著し吉田松陰に影響を与えたのが山縣大貳を描いた作品。吉田松陰に関するものには登場するのかも知れませんが、私は全然知らなかった。山県昌景の子孫であり、甲州流軍学を含め他の書物(医術含む)も修めた博覧強記の人物。平民にも授業料を貰わずに教えて門弟三千人。上州小幡藩の内訌と恩知らずの門弟により訴えられ、無実と判断されながらも極刑にされてしまい、誰の得にもならなかった悲劇な事件。明治天皇にも敬われたという。また無名な偉人を知れて嬉しい限り。2023/08/26
Tadasu Nunotani
0
歴史は同時代の人間によっては評価されない。 後世の人間によって評価されるものということを再認識させられます。2014/09/16