PHP新書<br> 絶望のテレビ報道

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絶望のテレビ報道

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569820194
  • NDC分類 699.64
  • Cコード C0230

出版社内容情報

【著者紹介】
元フジテレビ報道局解説委員

内容説明

テレビニュースは、なぜつまらなくなったのか?ニュースとワイドショーの垣根の喪失、ニュース番組なのに視聴率を取らなければならない現実、番組や企画を外注することによる「やらせ」の多発。そして、記者の取材への熱意はなくなり、取材力の低下が著しい現場…。長年、テレビ現場で人気報道番組のキャスター、経済部長、解説委員を歴任した著者が、テレビ報道の内側を余すところなく著す。また、テレビ報道の転換点になった事象や日米のネットジャーナリズムの動向を分析し、今後のメディアのあり方についても提言する。

目次

第1章 絶望のテレビ報道
第2章 テレビニュースの作られ方と問題点
第3章 テレビを取り巻く激動の環境変化
第4章 視聴率を気にしないテレビニュースへの挑戦
第5章 テレビニュースの未来とこれからのメディアのあり方
第6章 テレビはなぜネットに勝てないのか?

著者等紹介

安倍宏行[アベヒロユキ]
「株式会社安倍宏行」代表取締役、Japan In‐Depth編集長。1955年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。日産自動車などを経て、1992年にフジテレビ入社。報道局取材センター政経部通産省担当記者を皮切りに、総理官邸担当、経済・政治担当キャップを歴任。1996年よりニューヨーク支局特派員となり、1998年、支局長となる。2002年、『ニュースJAPAN』キャスターとなり、滝川クリステル氏とのコンビが視聴者の注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

59
昨今の視聴率の低下からTVの将来を憂う本は多いのだが、どの本も基本的に過去の栄光を情緒的に回顧するばかりで具体的な提言を盛り込んだものは少ない。比して本書は番組作りの現場のあれこれやネットとの比較協調等がまとめられており、それらの情報は読みごたえがある。「ニュースステーション」の司会者の動きによる誘導とそれによる色付けなどは特に面白し。ただそれの行きついた果てがワイドショーの芸人とかによる薄っすいコメントだとすると、TVの没落は約束されてたのかも知れないと思ったり。しかし本当にTV見なくなったなあ…。2021/11/24

ばりぼー

48
元フジテレビキャスターが、テレビのニュース報道の訴求力低下を自己分析した本。現場を知る方だけあって、詳細なデータをもとにテレビ報道問題点を色々な角度から検証しています。「はじめに」のフジテレビバッシングに対する弁解にはなるほどと思いましたが、調べてみたらネットには全て載ってました(笑)。「公共の電波」を建前としながらも、民放各社は営利目的の一企業に過ぎず、視聴率至上主義に縛られて瀕死の状態になっていることは自明の理ですね。テレビ世代の者として、現状には一抹の寂しさを感じていますが、栄枯盛衰は世の常です。2015/04/29

mazda

23
テレビはネットにかなわない、と至極真っ当な内容だったと思います。視聴率第一主義、ニュース解説能力不足、偏向報道、どれを取っても、ネットに勝てる要素がないです。しかも、テレビは場所と時間に縛られる、という制約があるので、これ以上の成長も望めないでしょう。著者を、早めにフジテレビを見切ったことがよかったのではないでしょうか。2017/01/13

nbhd

15
p.77「面白いもので、こうしたディレクターの業務に関して書かれたマニュアルというものは一切ない。先輩がやっていることを見様見真似で覚えていくしかない。まさしく究極のOJTといえる。」2021/07/27

西澤 隆

9
「ニュースステーション」が専門家ではないただのアンカーが自由勝手な感想で色づけする日本独自のよくないスタイルに先鞭を付けたというのは共感。でもその一方で例えば「ミヤネ屋」をいいトライだと言うのはなぜなのか正直言って不明。結局テレビをめぐる部分では「勝ち馬に乗りきれなかった人がライバル局にあれこれ言う」構図に見えてしまう。その分、Japan In-Depthを立ち上げるなどネット上で別のメディアを作ろうという意気や良し。ただ最近のJIDは煽り的ニュースが多く、報道をじっくり考える人向けには見えないけれどね。2020/03/03

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