PHP新書<br> 山折哲雄の新・四国遍路

電子版価格
¥750
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

PHP新書
山折哲雄の新・四国遍路

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569819631
  • NDC分類 186.9
  • Cコード C0226

出版社内容情報

2014年「四国霊場開創1200年」を迎える。仏教学者・山折哲雄が従来の八十八カ所霊場とは違った視点で四国の名所を案内する!

【著者紹介】
仏教学者

内容説明

2014年「霊場開創1200年」を迎えた四国。幸運にも「よき日本」が残ると語る仏教学者・山折哲雄氏が、従来のお遍路とは違った視点で四国の名所を案内する。愛媛県では能島を船で訪れて源平合戦に思いを馳せ、高知県ではかつての若衆宿だった「泊り屋」を見学。愛媛から山越えで高知に抜ける山村は、坂本龍馬脱藩の道筋にあたる重要な拠点だったことを知る。そして、その龍馬脱藩の道こそが、弘法大師に発する遍路の道だった―。伊豫豆比古命神社(椿神社)の宮司・長曽我部延昭氏、四国八十八カ所霊場の本部がある総本山・善通寺の住職・樫原禅澄氏との対談も収録。

目次

第1章 新しい四国遍路の提案(ひとりで歩いても「同行二人」;弘法大師空海生誕の地;留学で得た密教を広める;私が四国へ向かったいきさつ ほか)
第2章 四国文化へのまなざし(海の民と遍路始祖;幕末・明治の道標 ほか)
第3章 同行人・黒田仁朗の道中雑記(愛媛県今治市;愛媛県松山市 ほか)
第4章 四国、神の道と仏の道(先祖崇拝と氏神信仰…伊豫豆比古命神社、長曽我部延昭氏との対談;四国霊場開創千二百年を迎えて…善通寺樫原禅澄氏との対談)

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年、サンフランシスコ生まれ。仏教学者。東北大学文学部卒業。国立歴史民俗博物館教授、京都造形芸術大学大学院長、国際日本文化研究センター所長などを歴任

黒田仁朗[クロダキミオ]
1963年、広島市生まれ。愛媛大学農学部卒業。フリーライター、産経新聞大阪本社契約記者。NPO法人石鎚森の学校(西条市)理事。愛媛県松山市を拠点に、雑誌や新聞などの編集・執筆やイベントを手掛け、都市と過疎地の交流を通して遍路文化や石鎚文化の復興などに汗をかく(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

57
四国遍路というか、どちらかというと四国を巡った旅行エッセイの趣。瀬戸内海と海賊と咸臨丸、高田屋嘉兵衛と浄瑠璃、そして空海と四国独特の文物が語られている。共著なので重複する部分も多いが、視点を変えると見えてくる物もまた違い、これはこれで面白い。山折哲雄の方が俯瞰的な視点で、同行人の方が個々のケースを詳しく描いているような気もする。特に民俗学的な部分が多く橿原や「土佐源氏」、ペリーの生首や各地の祭り等。読んでいるうちに四国とは土俗的な部分が意外と残っているのではないかと思い、あちこち巡りたい気分になりました。2023/09/22

つちのこ

37
独自の視点から四国遍路を論じており、内容は村上水軍や高田屋嘉兵衛、龍馬脱藩の道など多岐にわたる。日本の巡礼は円運動になっているという解釈は大いに共感できる。今年の春に40日間をかけて歩き遍路をしたが、時計回りに歩く順打ちは自然のままに流されていくようで心地よく、心身ともに浄化されていくのを感じた。無心に山を歩き、海辺を歩き、雨に打たれ、暑さに焼かれ、自分が辿った道を振り返って人生の縮図を知る。まさに夢のような体験であった。道中雑記では善根宿の坂本屋のことにも触れており、情景を思い出しては懐かしく読んだ。2023/11/01

なおこっか

5
寺社参拝も難しい昨今、せめて読書参拝でも。遍路と言っても時代も場所もバラバラに、空海と龍馬と高田屋嘉兵衛を同時に語る。思索も気儘に、結論づけずに思うままという感じ。なので気楽に読める。四国の文化は本州とはやや異なる。狐(稲荷)より、狸が優勢。淡路島の人形浄瑠璃について、もっと詳しく知りたい。淡路島から大阪に渡って、文楽になったって説が気になるところ。遍路をしていると己一人に縛られず、周囲のことを考えるようになる、というのは解る気がする。できるかわからないけど、行ってみたい。2021/01/05

三上 直樹

2
宗教学者・山折哲雄さんが、黒田仁朗さんを同行人として四国八十八箇所の遍路道をたどりながら、空海や坂本龍馬といった四国出身の人物を考える、紀行文。 巻末の対談で、遍路道を世界文化遺産に登録するための信仰と観光のジレンマを語っていますが、現世がかかわってくるとどうしても世俗的になってしまうのは、致し方のないことです。2017/11/23

tecchan

1
宗教学者と地元ジャーナリストによる四国遍路記。霊場案内にとどまらず、幅広く四国の歴史や文化までわかりやすく掘り下げており、知らないことも多々あり、大変勉強になった。2017/06/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8183449
  • ご注意事項