PHP新書<br> なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか

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PHP新書
なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 212p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569816210
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0231

出版社内容情報

古代より日本は中国に近付くと失敗し、距離を置くと繁栄した。その法則の原理を歴史的な視点から解明し、安倍政権がとるべき道を提言。

【著者紹介】
現代中国評論家

内容説明

政権奪取後、「東アジア共同体構想」を謳った民主党は逆に領土問題を激化させた。一方で第二次安倍政権は中国との距離を保ちつつ、着々と外交的成果を挙げでいる。なぜ「日中友好」を掲げた政権のほうが関係を悪化させたのか。弥生時代から近現代までの日中関係史を解析しながら本書が導き出すのは、彼の国に近づいたときに日本は失敗し、離れたときにうまくいくという驚くべき結論だ。ならばわが国は、鈍化する経済成長と並行してナショナリズムへ走る巨大国家にどう向き合うべきか。政治・経済・歴史の知見を総動員して描かれるかつてない日中関係論。

目次

序章 安倍外交が示唆する「国民的常識」の過ち
第1章 なぜ平安・江戸時代は繁栄を極めたのか
第2章 「赤い夕日の満洲」がもたらした日本の破滅
第3章 靖国参拝中止から始まった戦後の外交敗北
第4章 ウルトラ・ナショナリズムに走る習近平政権
終章 二十一世紀の「新・脱亜入欧戦略」を構築せよ

著者等紹介

石平[セキヘイ]
1962年中国四川省成都市生まれ。幼少期に両親が勤務先の大学から追放され、農場に下放される。80年北京大学哲学部に入学後、毛沢東暴政の再来を防ぐため、中国民主化運動に傾倒。84年北京大学を卒業後、四川大学哲学部講師を経て、88年に留学のため来日。95年神戸大学大学院文化学研究科博士課程を修了し、民間研究機関に勤務。2002年『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)の刊行以来、在日中国人として日中問題・中国問題を中心とした評論活動に入る。07年に日本国籍を取得。08年4月拓殖大学客員教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リキヨシオ

17
最近の日中関係悪化の根源は1972年の日中国交正常化。準備不十分だった正常化には、尖閣などの領土問題を次世代に棚上げしてしまった…中国が尖閣を自国領土と主張しだしたのは1968年…周辺に大量の石油資源が埋蔵されていると判明してから…らしい。一方的な主張してくる中国も問題ですが、正常化時にきっちり「尖閣は日本の領土だ」と言わなかったのも問題だと思った。外交は相手国の性質を理解したうえで、自国の主張をしていくものだと思ったのですが…当時の日本の首脳達は、領土問題を棚上げした先の展開を考えなかったのだろうか…2014/10/25

あおさわ

14
時系列で中国と日本との距離とその時の日本の繁栄具合を見ていくのですが ここまで見事に反比例してたとはwまあ若干結論ありきと思わないではありませんが、 すごい説得力ありました。学生時代に教わった日本史とは違う見方ですが、 それでも一貫して中国と離れている時期にこそ日本が繁栄していたのは事実のようですねw 石平先生もおっしゃっていますが、今まさに日本は中国と距離をおき、今年はさらに遠ざかるwでしょう。日本の繁栄はその時にこそ…でもその前に中国にかかわりすぎてしまった欧州がのきなみ共倒れしそうで心配です; 2016/01/06

templecity

8
中国と距離を置いている時代は日本は栄えていた。平安時代、江戸時代、そして戦後の日本。中国は隣国を朝貢外交の相手として見ることから見下して支配しようとする。日本に戦後で言えば米国などの後ろ盾があるような状態が良い。米国をないがしろにし中国に200人もの議員を引き連れて訪問した民主党政権時代が最悪であった。まさに朝貢外交再来で中国に子ども扱いされ米国からも嫌われる。中国以外の隣人としっかり関係を持っておくことが東アジアにおいて繁栄する条件であろう。 2019/04/09

乱読家 護る会支持!

7
歴史を振り返ると中国とは仲良くしなくてもよい。 東アジア共同体構想をぶち上げ、中国をはじめ、外交でつまづいた鳩山政権。 中国に独立宣言をした聖徳太子だが、結果、国交開始。大和朝廷、鎌倉幕府、江戸幕府と、中国と距離を取った権力は繁栄している。 満州にこだわった事から、対米戦争に発展。中国国交を絶ってからの高度経済成長。靖国参拝中止が「歴史カード」を中国に与えてしまった。。。 中国との関係性だけで歴史を語るのは乱暴な気もするが、独立国家として毅然とした態度を示していくことが、日本の繁栄につながるとは思う。 2017/12/14

謙信公

6
日中友好の危険性を、歴史を振り返りながらわかりやすく証明している良書。近づけば近づくほどもめごとが増え、大やけどをする。厄介な国だ。古には中国に倣った制度、風習、思想も、日本にはなじまず、独自のものを作り上げている。気質や考え方が根本的に違うからだろう。あれだけの国土を統一するためには、強権な中央集権体制が必要なのかもしれないが、日本では、明治維新以来の中央集権体制よりも、道州制など、地方分権の時代に移ってきているのかな?とも思う。来るなら来いの安倍政権にもっと頑張っていただきたい。ご近所とは挨拶程度で。2017/08/13

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