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ひこばえに咲く

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569815060
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

最晩年に一躍脚光を浴びた津軽の画家と、彼を「オヤブン」と慕う女性。二人の間にはどんな歴史が……。現代と過去とが交錯する長編小説。

【著者紹介】
小説家

内容説明

りんご畑の納屋のアトリエに眠っていた150枚の絵―パリと津軽、戦中と現代…時空を超えて、もう一つの人生が今、芽吹いていく。芸術とは人間の愛とは人生の価値とは。著者2年ぶりの書き下ろし長編小説。

著者等紹介

玉岡かおる[タマオカカオル]
1956年、兵庫県生まれ。神戸女学院大学卒業。89年、神戸文学賞受賞作の『夢食い魚のブルー・グッドバイ』(新潮社)で文壇デビュー。2008年『お家さん』(新潮社)で第25回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

50
青森のゴーギャンともよばれ、沢山の絵を産みだしながらも、売るための絵ではないと土蔵の中に収蔵されていたその絵と出会った一人の画廊経営者。彼をオヤブンと呼び、支え続けた一人の女性。とても読み応えがあり、面白かったのですが、画廊経営者香魚子の恋愛の話は少し邪魔なような気がしました。フクさんの若き日の百合子さんとの話がとても印象に残り、それだけでも別な物語として読んでも良いかと思われます。土蔵の美術館、いつか行ってみたいです。2014/07/27

なゆ

49
この表紙の絵の力強さに引きずられるように、思わず手にとり読んだ本。この絵を描いたのは〝青森のゴーギャン〟と言われる画家、常田健。ただ描きたいからと売るでもなくりんご畑のなかの土蔵で150枚を超える絵を70年描き続けた彼(ケン)の人生を軸に、絵描き仲間でもありケンを慕い支え寄り添い続けるフクの人生、ケンの絵を世に広めた銀座のギャラリーオーナー香魚子の恋も描かれる。なかでも、素直で真っすぐなフクの人柄と生き方が印象的。逆に香魚子の恋愛は彼も含めてなんだかな~と。八章とエピローグは、胸にグッときた。2014/01/27

金平糖

26
画家志望だったが叶わなかった為辛口批評お許しを。売らなかったのではなく売れなかったのでは?表紙絵が好みではなく食指が動かず返却期限が迫り仕方なく読了の感。晩年、注目されたのは高齢ということと画廊オーナーのプロデュース力の賜物。ケンとフクの関係を肯定する為の伏線だったのかも知れぬが、このオーナーの不倫の件はアホらしく斜め読み。作者があとがきで書かれているように実在のモデルがいる小説の場合、フィクションの塩梅が難しいのだろう。ケンよりも百合子と宮本顕治の人生に興味を持つ。百合子の「獄中への手紙」読んでみたい。2015/06/14

おかむら

22
青森の埋もれた天才画家ケン(実在の人だそう)とそれを発掘した銀座のギャラリーの娘アユコ、画家を慕い続けた女性フク、の3人の物語。アユコパートから始まり、こいつが50才なのに結構な甘ったれ女でなんだかなー、と思いつつケンとフクの章になったら俄然面白い! ケンもいいけど、とくにフクの話はもっと読みたい。中島さんの小さなおうちを思い出す楽しさ。そして結局アユコは出てこなくてもよかったな、この話。2015/02/28

こちゃら。

22
ケンとフクの話しだけを描けばいいのに、俊紀と香魚子の恋愛話は不要と思う。実在の人物の話しは確かに難しいかと思うけれど、‘お家さん’が描ける人なのだから、もっと突っ込んで・・と期待してしまった。人はいつでも生き直せるという帯の言葉が好き。2014/01/05

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