出版社内容情報
円安は、そもそも私たちにとってプラスなのか? 信用力あるわが通貨の歴史をたどり、アベノミクスを断罪。はたして円はどこへ行く?
【著者紹介】
同志社大学大学院ビジネス研究科教授
内容説明
1ドル=50円。それが本来あるべき姿。円の信用力は日本人が思っている以上に絶大なのだから。ところが私たちは、いつの間にか「円高=悪」と洗脳されていないだろうか。自国通貨の価値が下がって喜ぶ不思議な体質。そもそも円安は、日本経済にとってほんとうにプラスなのか?暮らしはラクになるのか?通貨安は世界経済の力学を無視し、日本の競争力を貶める自殺行為―あらためて円の歴史をたどりながら、この「不条理な円安」の行き着く先を占う。
目次
第1章 私たちをふりまわすのはドルじゃない!?(円の価値はYENが決める;円の値段はホントはいくら?)
第2章 「インフレ狂騒曲」はくりかえす(陰陽道と通貨の共通点;通貨が生まれ、インフレも生まれた;「借り物通貨」を選んだ日本人のユニークな実利主義;大江戸「インフレ顛末記」)
第3章 信用できる通貨に向かって(黒船に押しつけられた最大の不平等;紙幣はなぜ信用できるのか;日本銀行の誕生)
第4章 「円高アレルギー」の原点(金本位制終焉物語;ハイパーインフレの末路;ついに来た1ドル=三六〇円時代;日本の「大人になりたくない症候群」;御足の具合はいかがでしょうか?)
終章 通貨は武器ではない―あとがきに代えて
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
1952年生まれ。同志社大学大学院ビジネス研究科教授。一橋大学経済学部卒業後、三菱総合研究所に入社。90年に創設されたロンドン駐在事務所の初代所長に就任、98年には女性初の経済調査部長となる。2002年より現職。専門はマクロ経済分析、国際経済。長年の調査で鍛えられた分析眼には定評があり、その明快な語り口から多くのメディアで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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