出版社内容情報
奇跡の「軽」が誕生! 身を切るような意識改革、寸暇を惜しんだ挑戦……格好よすぎるチームNボックスの闘いに、ものづくりの活路あり。
【著者紹介】
経済ジャーナリスト
内容説明
これまでになかった「軽」を、ホンダがつくった―。2012年度、軽自動車の車種別販売台数ランキングで堂々1位に輝いた「N BOX」。13年上半期もトップの座をキープしたこの車は、「安っぽい、単なる移動手段」という軽のイメージを一掃、最先端技術を搭載して機能性・安全性を備えた「クール」な軽だ。この開発のためにホンダが行った、命がけの意識改革・組織改革は、多くの日本企業が抱える課題を解決するヒントとなる。
目次
第1章 反転攻勢―“奇跡”はこうしてつくられた
第2章 軽が変える―モノづくりの構造改革
第3章 「AKB」の挑戦―「原風景」を取り戻せ
第4章 現場力の向上―組織の壁をぶち壊す
第5章 女性に売る―消費の主役は誰だ
第6章 軽、海渡る―もう“ガラ軽”とは呼ばせない
著者等紹介
片山修[カタヤマオサム]
愛知県名古屋市生まれ。経済ジャーナリストおよび経営評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mitei
204
すごく製造現場との連携やコミュニケーションがNシリーズを始める頃から良くなってきているように感じた。ここまでこだわってものづくりってしてる事を知った。2019/08/01
5 よういち
63
【TP1401】どん底の経営状況であったホンダの危機を救った、Nシリーズの成功。この成功に至ったホンダの経営改革について書かれた本。プロジェクトXばりの苦難の連続に立ち向かった企業復活の物語。◆下手な小説よりも面白い。◆◆軽自動車では国内トップシェアを誇ったホンダは近年、4位に転落していた。不足していたのは女性目線のクルマ作り。/軽自動車の購入決定権は女性が握っている。/必要なコンセプトは①子供の安全、②子供の喜び、③使い勝手/空間確保の戦い。『衝突したらエンジンを潰せ!』/研究・生産一体の組織改革2018/08/05
akira
24
新書。中身は想像と違ったがなかなか興味深かった。佐藤可士和氏によるアートディレクションが話題になるNシリーズだが、今回はその根底にある車作りと販売戦略。女性に売るには?こういった販売コンセプトから作り始める販売戦略。買う動機や行動、様々なデータに基づいた施策は面白い。モノが良いから売れるだろうを脱却しての改善。車自体を良くするところ以上に、店舗や売り方にも改善を施してある戦略は興味深かった。「女性が足を運びたくなるのは、どんな店なのか。どうすれば、買いたい気持ちに火をつけられるのか」2016/12/11
文章で飯を食う
12
どんな組織もダメになるし、また、立て直す事もできる。スーパーカブ、F1から、ホンダジェットまで、やりたいことは何でもやる、ホンダの軽の復活物語。面白い。元気がでる。2016/04/24
Q
8
リミテッドにて ●現場、現物、現実の三現主義 ●乗員の前部分が潰れることで衝撃を吸収。つぶれしろ ●2トーンカラーでしみじみ感を払拭 ●魅力を落とさない範囲で部品のコストダウンは必要。逆にバレるのは剝ぎ取り ●グローバル化とは地域地域で最善を尽くすこと ●二輪で販売網を広げ、現地生産のサプライヤーを構築。そうした実績、ノウハウを踏まえた上で四輪が進出。二輪は事業体が、小さくリスク低 ●研究所が作成した図面を工業が買う体制 ●顔を合わせると早くなり、情が湧く ▷やや持ち上げすぎだが面白い2019/10/27
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