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出版社内容情報
軍事の天才・カエサルがもつ知略と文学的才能で、読むものを虜にした世界史上最も有名な古典を普及版として刊行。
内容説明
「生の躍動」のなかに歴史の醍醐味がある。希代の英雄ユリウス・カエサルがみせた知略と文学的才能とは―。わかりやすい新訳で読む古典の名著。
目次
第5巻 紀元前五四年(第二次ブリタンニア遠征;エブロネス族による第十四軍団の壊滅;ネルウィイ族によるキケロ陣営への攻撃;北方部族の間における反乱の拡大)
第6巻 紀元前五三年(ガリア全土における反乱の拡大;第二次ゲルマニア遠征;ガリー人の制度と風習;ゲルマニー人の制度と風習;エブロネス族の討伐)
第7巻 紀元前五二年(全ガリアの共謀と指導者ウェルキンゲトリクス;アウァリクムの攻囲と占領;ゲルゴウィアの戦闘と攻略断念;ガリー人の蜂起;アレシアの決戦;ハニドゥイ族とアルウェルニ族の降伏)
第8巻 紀元前五一~五〇年(ビトゥリゲス族、カルヌテス族、ベッロウァキ族などの反乱;ウクセッロドゥヌムの攻囲と占領;内乱の影―カエサルと元老院の思惑)
著者等紹介
中倉玄喜[ナカクラゲンキ]
1948年、長崎県平戸市生まれ。高知大学文理学部化学科卒。翻訳家、食養研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
18
ガリア人の英雄・ウェルキンゲトリクスとの決戦アレシアの闘いをハイライトとする下巻は、最後の1章のみカエサルの友人ヒルティウスの筆になっている(これを読むと、いかにカエサルの文章が簡潔ながら迫力に満ちた名文かが実感される)。ローマの属州に無断で入ったとはいえ、ガリアやゲルマン、ブリタニアの人びとにも生活と言い分があったであろう。ローマの支配下に入ったことが結果的には吉だとしても自由を求めて闘った彼らは勇敢であった。ただ、カエサルの記述の公平さは「異教徒は悪」的な発想とは無縁であり、素晴らしいと思う。2022/04/11
isao_key
10
下巻は5~8巻まで。但しカエサルの手記は7巻までで8巻はガリア遠征に従った友人アウルス・ヒルティウスの手による。各部族との戦いについては、前提として歴史的背景が分からないと楽しめない。戦争以外で、部族の風習について書いてある部分が興味深い。「ガリー人はすべてが宗教的儀式にきわめて篤く、重い病にかかった場合や戦争その他の危険に身をさらす場合は、人を生贄として捧げるか、もしくは捧げることを誓い、その儀式を祭司に依頼する」カエサルも武器を向けた者たち全員の両手を切り落とし、悪業に対する処罰を見せつけたとある。2016/03/30
ことちん
8
カエサルの明瞭簡潔な文体に感動。読んでるうちに慣れてくるが、最後にカエサルの友人が書いた文章が補足的に追記されていて、それを読んで改めてカエサルの文章は秀逸だと思った。ウエルキンゲトリクスは敵ながらあっぱれ。2016/01/14
nakagawa
4
この新訳はとても読みやすくて面白かった。やはりカエサルの文章のかけ離れて優れていると言わざるをえないでしょう。2017/06/15
朧月
3
古典名著。 古典の本は文章が読みにくい印象があるが、本書は番号付きの章節があり、短い文章で分かりやすく書かれていてスラスラ読めた。 カエサル率いるローマ軍はもちろん、敵側の軍議の様子やセリフまで臨場感あふれる書き方をされているのが印象的だった。 同盟を結ぶ際の人質交換や、ローマ軍の技術力の高さ、当時の戦争の様子がいろいろ書かれていて面白かった。2014/03/23
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