出版社内容情報
昭和7年から17年まで日本に滞在した駐日米国大使の目から見た日本の真実。激動の中、天皇、軍部、政治、民衆をどう見ていたのか。
【著者紹介】
東海大学名誉教授、青山学院大学兼担講師
内容説明
満州国が建国された昭和七年、新しいアメリカ大使が東京に着任してきた。以後十年間、数々の忌まわしい事件や出来事を身近に見つめ、日米交渉が暗礁に乗り上げたさなか、ローズヴェルト大統領、ハル国務長官に強く進言して戦争回避に努めた大使である。その名はジョセフ・C.グルー。戦後は天皇制存続、天皇の免責に腐心したことでも知られる親日家であった。本書は、ワシントンの国立公文書館で公開されている機密文書、外交文書、大統領やマッカーサー元帥との書簡、対日ソ連側資料などを多角的に織り交ぜ、グルーの足跡を辿りながら、新しい「昭和史」をひもとくものである。
目次
不穏な政情の日本へ
謁見の日
昭和の主役“満洲”
忍び寄る共産主義の脅威と二.二六事件
危ういドイツ熱
ヘレン・ケラーの来日
日中戦争の始まり
日米間を揺さぶったパナイ号事件
経済制裁へと進むアメリカ
運命の三国同盟締結
追い詰められる日本
開戦へのカウントダウン
開戦前夜の攻防
東京で迎えた日米開戦
この桜が咲くころには
著者等紹介
太田尚樹[オオタナオキ]
1941年東京生まれ。作家、東海大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件