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出版社内容情報
世界で最も根本的かつ喫緊の課題ともいえる水問題。深刻な危機を克服するための、日本の最先端技術を活かした水システムとは?
【著者紹介】
元放送大学総長、元土木学会会長
内容説明
安全な飲料水を利用できない人が、世界には9億人存在する。まして世界人口が100億人に達する未来、洗濯や庭の水やりにまで飲用可能水を使うことは難しくなる。本書では環境工学の碩学が、ローマやロンドン、江戸・東京の水道の歴史を述べつつ、「環境湖」を設け膜技術で水を再生する「水環境区」のシステムを提唱。そのモデルとなる、水資源に乏しいシンガポールや西安(中国)での実践例も紹介する。
目次
第1章 人口100億人超の世界と日本(今われわれ日本人がいる位置;世界は今どこヘ向かって歩いているのか―環境の時代)
第2章 人はどのように水を使ってきたか(水代謝システムの歴史的展開;近代以前の都市の水代謝システム;近代上下水道の成立;近代水処理技術の展開)
第3章 量から質の世界へ(人口100億人超の時代の水扱い;水使いの本質は質の利用)
第4章 分散型の技術へ(新しい都市地域水代謝システム構成の基本;都市/地域水システムの構造選択;水環境区を構築する;流域のフラクタル構造と水環境区;農業用水と田園地帯水環境区)
著者等紹介
丹保憲仁[タンボノリヒト]
工学博士。地方独立行政法人北海道立総合研究機構理事長。北海道大学名誉教授(第15代総長)。放送大学名誉教授(第5代学長)。第89代土木学会会長、第2代国際水協会会長、日本水フォーラム副会長。1933年北海道生まれ、札幌市出身。55年北海道大学工学部土木工学科卒業。57年北海道大学大学院土木工学専攻、修士課程修了。62~63年フロリダ大学化学科研究員、69年北海道大学工学部衛生工学科教授。93年北海道大学工学部長。95年北海道大学総長。2001年放送大学長。09年春「瑞宝大綬章」受章。専門は水環境工学、都市水工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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