PHPサイエンス・ワールド新書<br> 水の危機をどう救うか―環境工学が変える未来

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PHPサイエンス・ワールド新書
水の危機をどう救うか―環境工学が変える未来

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  • サイズ 新書判/ページ数 317p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569809250
  • NDC分類 518.1
  • Cコード C0251

出版社内容情報

世界で最も根本的かつ喫緊の課題ともいえる水問題。深刻な危機を克服するための、日本の最先端技術を活かした水システムとは?

【著者紹介】
元放送大学総長、元土木学会会長

内容説明

安全な飲料水を利用できない人が、世界には9億人存在する。まして世界人口が100億人に達する未来、洗濯や庭の水やりにまで飲用可能水を使うことは難しくなる。本書では環境工学の碩学が、ローマやロンドン、江戸・東京の水道の歴史を述べつつ、「環境湖」を設け膜技術で水を再生する「水環境区」のシステムを提唱。そのモデルとなる、水資源に乏しいシンガポールや西安(中国)での実践例も紹介する。

目次

第1章 人口100億人超の世界と日本(今われわれ日本人がいる位置;世界は今どこヘ向かって歩いているのか―環境の時代)
第2章 人はどのように水を使ってきたか(水代謝システムの歴史的展開;近代以前の都市の水代謝システム;近代上下水道の成立;近代水処理技術の展開)
第3章 量から質の世界へ(人口100億人超の時代の水扱い;水使いの本質は質の利用)
第4章 分散型の技術へ(新しい都市地域水代謝システム構成の基本;都市/地域水システムの構造選択;水環境区を構築する;流域のフラクタル構造と水環境区;農業用水と田園地帯水環境区)

著者等紹介

丹保憲仁[タンボノリヒト]
工学博士。地方独立行政法人北海道立総合研究機構理事長。北海道大学名誉教授(第15代総長)。放送大学名誉教授(第5代学長)。第89代土木学会会長、第2代国際水協会会長、日本水フォーラム副会長。1933年北海道生まれ、札幌市出身。55年北海道大学工学部土木工学科卒業。57年北海道大学大学院土木工学専攻、修士課程修了。62~63年フロリダ大学化学科研究員、69年北海道大学工学部衛生工学科教授。93年北海道大学工学部長。95年北海道大学総長。2001年放送大学長。09年春「瑞宝大綬章」受章。専門は水環境工学、都市水工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

関東のカササギ

1
専門書の一章を加筆修正した本であるため、導入もなく突然話が始まる印象があるうえ、専門用語の羅列(フォローなし)など初学者には不親切な箇所が多かったです。正直なところ難しすぎで、編集頑張ってよと思いました(笑)。ただ、日本の水事情は感覚より数段悪いということは勉強になりました。2024/04/03

Akio Kudo

1
★★ 一体テーマや論点はどこなのか分からないまま最後まで進む。水の危機は何度も言われているが、最近の水害を考えると単なるマッチポンプでは無いかと言いたくもなる。2018/09/19

ま~やん

0
代謝には排泄が必要で、それは水代謝においても言えること。そんな、当たり前のことに気づかされた。現代は、下水道文明を当たり前のように享受しているが、近代以前に巨大都市の水事情をいかに維持していたのか、非常に興味深い内容であった。にしても、これ系の本を読むたびに思うのだが、日本は急いで利水権関連の法律を整備し直す必要があるだろう。2015/08/25

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