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出版社内容情報
わかりやすいだけが良い文章ではない! 書き出し、結び、レトリック、比喩など、心を揺さぶる表現のエッセンスを名作文学から学ぶ。
内容説明
いい文章はどうすれば書けるのか?書き出し、結び、発想、視点、レトリック、余情など、文体研究の第一人者が名文の真髄を明かす。
目次
1 文章の基本
2 作品の構図
3 イメージゆたかに
4 表現の技
5 深みを出すには
6 文体を味わう
著者等紹介
中村明[ナカムラアキラ]
1935年9月9日山形県鶴岡市の生まれ。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て、母校の早稲田大学教授となり、現在は名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
22
名作小説の一文を例にレトリックや表現方法の技術、どこが妙技なのかを解説した一冊。私は小説となると文章表現よりもどんな話の構成や話に構造を持たせているのかを気にしていたので文章を味わう、表現の妙技を味わう面白さを解説してくれた本書は良い読書になりました。対比させることや流れるように読ませる工夫、文章に調子をつけるなどただ表現するのではなく読む面白さを考えたり、センスで書ききってしまうのを知ると文豪の凄さの一端を知れた気になります。2024/05/20
よみこ
5
非常に面白く読めた!こういう「文体」をテーマにした本をもっと数読んでいきたいんだけれど、図書館等でどんな場所に配置されているんだろうか…。なかなか見つからない…探します。2014/09/15
ぴー
3
メモ[いい文章を読むのは、やせ細ったテクニックを盗み取って人をあざむくためではない。その「文体」を、すなわち、言語というかたちの奥にある表現のこころを酌んで糧とするためである。]2017/03/09
いっち
2
名文を例に、いい文章はどうすれば書けるのかということについて、書き出し、結び、発想、視点、比喩などの点からアプローチする著書。表現力向上のために、「すごい」という何にでもあてはまるような言葉を極力使わないようにしよう。相手に適切に伝えるには、当てはめる言い方を自らにストックしておく必要があると感じた。「短編で一番いけないのは、ストンと落ちがついて終わるもの」「一回ギュッと締めて、パッと広がして終わらす」「自分の気持ちをぴたっと表現するためには、その気持ちを冷静に分析的に観察できるだけの距離が必要だ」2017/01/29
さんぷ
2
何気なく読んでいる本、文章にもいろいろなメソッドがあるのね。読み手が無意識で受け取るものを意識的に狙って書くのは難しい。2015/02/05