てのひらの記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569808185
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

物に残された思い出を読み取る力がある質屋の娘・円は、ある客が持ち込んだ指輪に不審を抱き……。切なくてさわやかな青春ミステリー。

内容説明

江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮しの円は、少しおせっかい屋の美術学部の女子大生。結城屋の女性は代々不思議な力を持っており、円にも物に刻まれた記憶(メモリ)を感じることができる能力があった。ある日、質草から不穏な記憶を感じ取った円は、その持ち主の女性の住所へ駆けつけるが、その隣には大学の同級生、深見が住んでいて…。真珠のネックレスに残された母から娘への愛情。サイン色紙に込められた少年からのSOS…。「記憶」が語る事件の真相とは!?―。

著者等紹介

水生大海[ミズキヒロミ]
三重県生まれ。2005年に『叶っては、いけない』が第1回チュンソフト小説大賞(ミステリー/ホラー部門)銅賞受賞。2008年『少女たちの羅針盤』で第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞。2009年に同作でデビュー。同書は映画化され、話題になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

87
老舗質屋の孫娘円は物に残された記憶を読み取ってしまう能力を持っている、ひとたび強い記憶を読んでしまうと首を突っ込んでしまう性質のため事件に巻き込まれてしまう。やり過ぎではあるがそのおかげで解決する事もある、便利でもあり不便である能力、読み取られた方も感謝することもあるかも知れないが、気持ち悪がったりまったく信じなかったり、物の記憶を見る事で簡単に犯人が分かってしまうのではなく長編的に1つの事件も追うミステリー的要素もあり、おばばや他のキャラのおかげで重くなりすぎずスッキリとした読後感でした。2016/09/12

ゆみねこ

56
江戸時代から続く古い質屋を祖母とともに切り盛りする円。彼女には物に込められた思いを読みとることが出来る。中々面白いとは思ったけれど、オババをもっと活躍させてもらいたかったなぁ。。2015/09/26

ゆにこ

40
設定は面白いのだけど、うまく纏まっていないのが少し残念。キャラクターはしっかりしていたので続編があれば読みたい。2014/05/29

達ちゃん

30
ほんわかものかと思って読んだら、意外とミステリアスでした。2021/01/30

27
さくさくと♪おばばさまの口調がツボでした(^o^)モノの記憶が読めちゃう質屋の孫ムスメが主人公です、お話しは重めでした。2016/05/17

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