出版社内容情報
核「密約」、米軍再編、集団的自衛権──還暦をむかえた安保条約が抱える諸問題にクリアな視点を提供。この一冊で「安保」がわかる。
【著者紹介】
大阪大学教授
内容説明
事前協議、米軍再編、集団的自衛権。積み残した難問に揺れ動く日米同盟に新しい息吹を吹き込む大胆な提案―安保条約「再」改定のすすめ。
目次
第1章 核「密約」の公開について(安保密約を公開する準備を―「大人の同盟」への出発点に;核搭載艦船の一時寄港;安保改定、事前協議、二つの「密約」;核「密約」と外交文書)
第2章 米軍再編と日米同盟協力(グアムを守る日米同盟―日米安保協力を拡大せよ;同盟のかたちが変化するとき;日米同盟における「物と人との協力」「人と人との協力」)
第3章 集団的自衛権行使のために(集団的自衛権の政府解釈について;いまこそ憲法解釈の隘路を抜け出せ―集団的自衛権の行使へ具体的事例で現実的に提言する;武力行使の解釈に画期的変化;芦田修正が自衛隊合憲根拠なら;「他国民を実力で守る」解釈急げ)
第4章 「安保条約再改定案」について(安保条約「再」改定のすすめ)
第5章 ポスト「戦後」の安全保障(「災後の時代」の同盟論;ポスト「戦後」の安全保障と日米同盟)
著者等紹介
坂元一哉[サカモトカズヤ]
大阪大学大学院法学研究科教授(専攻:国際政治学、外交史)。昭和31年(1956)福岡県生まれ。京都大学法学部卒、同大学大学院法学研究科修士課程修了の後、オハイオ大学に留学。帰国後、京都大学法学部助手、三重大学人文学部助教授、大阪大学法学部助教授などを経て現職。京都大学博士(法学)。平成11年(1999)、『戦後日本外交史』(共著、有斐閣)で吉田茂賞を受賞。平成12年(2000)に『日米同盟の絆―安保条約と相互性の模索』(有斐閣)で第22回サントリー学芸賞政治経済部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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