悪霊の島〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 539p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163285009
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

恐怖の帝王が本領を発揮、圧倒的恐怖の大作!
孤島に暮らす男を襲う怪異。友人たちを見舞う怪死。この島には何かがいるのだ! 悪しきものの棲む廃墟の館に隠された秘密とは?

事故で片腕を失った「わたし」は、仕事を引退、フロリダの小さな島に移り住む。波と貝殻の囁きを聴きながら静かに暮らす「わたし」だったが、徐々に島に潜むこの世ならぬものの影が……。やがて牙を剥く悪しきものの底なしの悪意。それは「わたし」の愛する者たちを容赦なく斃(たお)してゆく――。

内容説明

不慮の事故で片腕を失ったエドガーは、ひとりフロリダの孤島デュマ・キーに移り住んだ。波と貝殻の囁きを聴きながら静かに暮らすエドガーは、ある日、絵を描く衝動にとりつかれた。かつて幾人もの芸術家を迎えたデュマ・キーに宿る何かが作用したのか?彼の意思と関わりなく手が描き出す少女と船の絵―それはいったい何なのか?屋敷に住まう老女の過去に何があったのか?じわり、じわりと怪異が迫る。島にひそむ悪しきものがひそやかに触手を伸ばす“恐怖の帝王”の本領発揮。圧倒的恐怖へ向けたジェットコースターが、高みをめざして昇りはじめる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

28
キングの描く家族愛ってのにやたらと涙腺が弱くなってきて困る。再読で下巻での展開も知っているだけに、何気ない家族のやりとりが切なくてたまらない。「ペットセマタリー」ほど悪意はこもってないが、愛するものを失う喪失感ってのはやはり心に鋭く切り込んでくるような痛みがある。2013/09/18

ほーすけ

20
失った片腕の幻肢痛から描かれるのは希望なのか、悪夢なのか。再出発の地デュマ・キーで病んだ脳と身体と精神をなだめながら格闘するエドガーとワイアマンとの出会い方と会話がいい。かっての幸福をなぞり求めても、それはすでに別なものになり元には戻らない。そして片腕がもたらす能力は恩恵なのか?幸福がバルーンのように頂点に達してきたとき何が起こるのだろう…「猿の手」を思わせる展開に期待は下巻へ膨らみます!2014/09/24

アーチャー

13
この上巻が壮大な前奏曲〈プレリュード〉となることを信じ、下巻にさらなる期待をしたいと思います・・・。2013/10/11

ぐうぐう

13
ここ数年、文芸路線に傾いていたキングの、久々となる直球ど真ん中のホラー小説。キングの描く物語には、光と闇が対を成しているのが常だが、この最新長編『悪霊の島』も例に漏れない。それは、主人公の喪失した右腕がすべてを象徴している。彼は右腕を失くすことで、ある能力を得るのだが、その能力は彼に光を与える。しかし、下巻において、闇を呼び込むことになりそうな予感を漂わせながら上巻は終わる。ストーリー、キャラクター、そして演出、そのすべてが幸福の裏側に潜む恐怖の存在を明かしているかのようだ。怖い!2009/10/03

α0350α

12
長いですね。思ったよりも読むのに苦労しました。特に序盤はなかなか入っていけませんでしたが、絵の話になってからは面白かったです。全てが良い方向に動き始めたところで“下巻に続く”ですが、この後ヒドいことになるんですかね。あ、ちなみに初スティーヴン・キングです。2014/03/02

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