出版社内容情報
野球の攻撃で、2番打者の役割は広く深い。井端、田中、本多の現役から豊田、川相、新井といった往年の2番打者の視点と矜持から探る野球論。
【著者紹介】
スポーツライター
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
30
出てきた選手が全員顔まで分かる程度にプロ野球好きな自分には、とても楽しめる本だった。2012/06/11
6だ
7
セイバーメトリクス的に「二番最強打者論」という説が唱えられ新しい攻撃的二番打者像が模索されてもいるようだが、本書で主に語られているのは、器用でしぶとく頭脳プレーに長けた往来像ままの典型的「二番打者」。だが、それだけに積み重ねられた歴史に厚味のある二番打者論になっている。現役の中日井端、ヤクルト田中らの他、OBでは犠打の川相や名球界打者新井らを中心に、数値で語りきれない、選手同士の読み合い、打席毎の工夫、監督から与えられる特異な役割、など興味深いエピソードが満載。二番打者の一挙手一投足に注目したくなる良書。2012/08/15
まかあい
5
あえてファールを打つ。わざと空振りをする。それでも勝つプロはやっぱりすごい!!2015/06/07
西澤 隆
5
2011年CSのD井端のホームランから語り始める二番打者年代記は、いろんなことを考えながら野球を見る楽しさを知ってしまった落合中日になじんだ身としてはちょっと切ない一冊。僕らは結果しか知らないけれどそのプロセスとしてプロがどんなことを考えているのかをのぞき込むことで、プレイヤーへの尊敬が生まれる。ならば駄目なことを罵倒するのではなくこういうアプローチでもっとスポーツ新聞も選手を扱ってくれればいいのに。併殺打を褒めた落合サンの真意が揶揄ではなく、ちゃんと井端のブレイクスルーに繋がっているのも実感しました。2013/03/15
ホケンタイイク246
5
二番打者は送るだけが仕事なのか。無死一塁からの版を押したような送りバントへのアンチテーゼ。読んで気付いたのは二番打者は監督の野球勘・偏差値がよくわかる打順だということ。2012/06/24