出版社内容情報
これは運命の恋!? トリック・スターが描く、“すれ違い”の恋。運命を信じる男女、ノンストップで駆け抜ける二人の恋の結末は……。
【著者紹介】
小説家
内容説明
書店で見かけた一冊の本に、同時に手を伸ばした浩介とまなみ。運命を感じたふたりは、お金を半分ずつ出し、順番に本を読むことにする。ところが、彼の住所が書かれた紙を、まなみはなくしてしまい…。わずかに交わした会話を手がかりに、おたがいを捜すも、すれちがいをくり返すふたりは、ふたたび“めぐり逢う”ことができるのか。
著者等紹介
蘇部健一[ソブケンイチ]
1997年、第三回メフィスト賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
90
蘇部さんの恋愛小説っぽいのって毎回こんな感じだよなぁってやつでした。2017/07/11
✿yoko✿
20
男女のすれ違いの妙をイラストを絡めながら、ドキドキハラハラ(!?)楽しめる作品です。ただ男女とも美男美女っていうのは、そんな出会いじゃなくても普通に恋愛できるのでは??と、ひがんでしまいます。「六とん」シリーズも好きだけど恋愛モノも好きです。2012/09/23
ローリー
17
図書館で借りました。同じく以前図書館で借りた『古い腕時計』が好感の持てる作品だったので、今作も読んでみました。一目惚れ同士のすれ違いの物語で、ちゃんとは知りませんが『君の名は』もこんな感じなのだろうかと思われるほど、くどいくらいに微妙なすれ違いがこれでもかと続きます。正直、そのくどさと運命の出会いがさらに重なって過去の物語まで繋がる所になるとやり過ぎだろうと思いましたが、結末を挿絵で明示させるやり方はさっぱりしていて良かったと思います。はっきりと文章にはしていませんが、幸福が望める終わり方でしたから。2013/01/31
tomo
16
まどろっこしい。読んでてそんな風に感じました。携帯番号最初に聞いてたらこんな周り道をしないでよかったんでは。たぶん運命の恋をテーマにしてるから、本当の運命の2人ならどんなに周り道をしても逢えるってことを言いたかったんだろうな。すれ違いばかり続く2人にやきもきしました。これは続編があるのだろうか。2014/03/23
Tomokazu Kumada
16
1人はプロの女優を目指す為、大学を中退し家出同然で九州‐宮崎から上京してきた「伊藤まなみ」、もう1人は父親との約束のもと4年の猶予を与えられ、脚本家を目指し原稿を書いてはコンテストに送る日々を送る「島本浩介」。書店で見かけた1冊の本が気になり、同時に手を伸ばす2人。何かを感じた2人はお金を半分ずつ出しあい、順番に本を読むことにしますが、浩介の住所が書かれた紙をまなみがなくしてしまい、僅かに交わした会話を手がかりにお互いを捜す2人の会えそうで会えない近くにいるのにすれ違う、恋に至る前の物語が始まります。2012/12/18