出版社内容情報
「生きることに疲れた」という。あなたはなぜ疲れてしまったのか。心の奥にしまいこんだ感情の正体を説き、新しい人生への道を開く。
【著者紹介】
早稲田大学名誉教授
内容説明
生きることに疲れてしまったのは、なぜなのか?そして、どうすればいいいか。
目次
第1章 なぜ生きることに疲れてしまうのか
第2章 愛情飢餓感がマイナス発想の原点
第3章 生きることに疲れた時は、生き方を変える時
第4章 うつ病者の感情表現
第5章 春がくるまで休もう
第6章 「生きるための決断」をせよ
第7章 うつ病の心理
第8章 生きるエネルギーをためる法
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学客員研究員をつとめる。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」レギュラーパーソナリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージー
38
★★★★★著者は、ラジオで人生相談もされていた加藤諦三氏。生きることが疲れた人に向けた心の休ませ方。内容は、ほぼうつ病で苦しんでいる方向け。随所にある著者の創作イソップ風童話が、理解を深めてくれる。若干言葉が厳しいが、良書である。【印象的な言葉】①なぜ生きることに疲れるのか。それは自分がチューリップなのにタンポポを咲かせようとしているからである。②「私は幸せ」と言えない。そう言ったら愛を求められなくなる気がするからである。③うつ病になるような人は、皆が楽しそうにしていればいるほど、孤独感が刺激される。2019/02/02
黒頭巾ちゃん
33
『生きながらえる処方せん』心が疲れると「うつ病」になる。身体が疲れて「風邪」になるように、その原因は、「したくないことを頑張って、無理してきたから」(*_*)「好きであるべき」「頑張るべき」などの『べき論』に捉われているから。生きることは走ることだけではなく“休むことも生きること”。そう、自殺もせずに頑張って生きてきたのだから…。心が健やかになってから、行動すればいいのです。しっかり休もう、自分を大事にしようと思わせる1冊です!!2014/09/03
有
32
まえがき部分、私本なんて出してないのにと思うくらい、今の自分の心境とぴったりだった。私の心の中は憎しみだらけなんだなぁ。今休んでいるし、原因やらサイクルは痛いほどわかったんだけど、で、どうしたらいいのでしょう。とにかく、頭に浮かんだ人に会いにいこう。一歩間違えば、この本を読んだ人は周りを憎んで責任転嫁し、社会から孤立する人間になってしまいそうな危うさ。でも藁にもすがりたいので、紙に書き連ねることを試してみようと思う。いつかこの感想読んで、身悶えするくらい恥ずかしいわーって笑って言えたらいいなぁ。2013/01/30
こうちゃ
14
☆2 文中にやたらと”うつ病になるような人は・・・”ではじまる文章が多く、憎しみを抱えている人とか、幼少期に愛されなかったとかも繰り返されている。なので、現在辛い状況にある当事者が読むには、責められている感が強くて結構キツイと思われる。周辺の人が読み理解を深めるには良いかもしれないけれど、タイトルと内容に大きな差を感じずにはいられなかった。2015/11/21
tori
11
少し鬱々とするなあという時期、ドンピシャでした。この本のおかげで心置きなく休めたし、たくさん眠れたし、癒されました。感情を抑圧してきた自覚はありましたので、共感してくれて嬉しかったです。そういう時期があったらまた読みたいし、うつ病の方にプレゼントしたいです。2021/06/09