PHPサイエンス・ワールド新書
生物のなかの時間―時計遺伝子から進化まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569799353
  • NDC分類 463.9
  • Cコード C0245

出版社内容情報

それぞれの世代を代表する世界的生物学者3人が、「生物の時間」という永遠のテーマに臨む。生物の「時間」は二度発明された!?

【著者紹介】
生物学者

内容説明

生物の時間を物理学的に記述することはできるのか。発生のタイミングはどのように決定されるのか。生物と時間に関するさまざまな謎を、幹細胞研究者、形態学者、時計遺伝子研究者が論じ合う。「半分生きてる存在、クマムシの時間はどうなってる?」「生物の時間は二度発明された」「人間に言葉を教えるのは『構造』」…現代美術、「七人の侍」まで飛び出す、知的興奮必至の一冊。

目次

第1章 生命とは何か?
第2章 宇宙の時間
第3章 細胞の時間
第4章 時間の発明
第5章 発生の時間
第6章 形の時間・進化の時間
第7章 脳の時間

著者等紹介

西川伸一[ニシカワシンイチ]
1948年滋賀県生まれ。京都大学医学部卒業後、ケルン大学遺伝学研究所に留学。京都大学医学部分子遺伝学教授などを務めたのち、現在、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)副センター長。幹細胞研究の第一人者。近代・現代思想にも造詣が深い

倉谷滋[クラタニシゲル]
1958年大阪府生まれ。京都大学理学部卒業。岡山大学理学部教授などを務めたのち、現在、理研CDB形態進化研究グループ・グループディレクター。「脊椎動物の進化発生学的研究」における業績で、2011年文部科学大臣表彰(科学技術賞)受賞

上田泰己[ウエダヒロキ]
1975年福岡県生まれ。2000年東京大学医学部卒業。大学院在学中の2003年から理研CDBにてシステムバイオロジー研究チームのチームリーダー、2009年からプロジェクトリーダーを務める。2009年、日本IBM科学者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rachel

2
生物学の研究者3人による鼎談。こういった形式で書かれた本は正直あんまり好きじゃないけど生物にとっての色々な時間が語られていて結構楽しめた。ヌタウナギの実験の話やところどころ出てくる図解、写真も興味深いものが多かった。ところで世の研究者たちにはもっと哲学的、芸術的知識をつけてほしいね。昔の自然哲学者もありとあらゆるものに通じていたし。話の面白さが断然違ってきます。2017/05/06

おーたん

2
面白かった!でも難しかった!なんとなくわかる話があったりなかったりです。難しい用語が出てきて頭が混乱したりもしましたし、半分理解できたかという感じですが、発生学の話とかはそうなんだと思ったり、つくづく生物ってすごいなあと思ったり。あとはこの分野は全然知識ないんですが、生物学といってもいろんな学問的アプローチがあって、視点とかとらえ方を異にしているんだなっていうのが興味深かったです。 ただまあ一応新書なのでいかにその道の専門家の鼎談とはいえ、もう少しわかりやすくして読みやすくする努力をしてもいい気もします。2015/06/25

yori

2
★★★★☆ 難しかったー、、、専門家同士の対談ってやっぱり難しいよな。。当たり前みたいに話してる事がまず全然分からない。。あと、関西弁って正直文字で読み辛い。2014/07/13

はーと

2
生物学なのだが、時間に関する疑問が解きほぐされていくのは爽快。しかし分からないことは多い。生物という、情報+化学反応系は、設計というものと似ていて、得るものが多かった。2012/04/24

Go_with_twill

2
「時間」の概念を縮めたり長くしたり、様々なスケールで考えることがこの本の根底にある。自分の専門外の知識を手に入れ運用することの難しいさ、人間の知識を取り入れる能力の限界を感じた。2012/03/07

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