PHP新書<br> 日本人の心はなぜ強かったのか―精神バランス論

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日本人の心はなぜ強かったのか―精神バランス論

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569799315
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C0212

出版社内容情報

心は本来、精神の鍛錬と身体的習慣によって支えるもの。その両方を失った日本人に必要なこととは? 著者の真骨頂を示す「精神論」。

【著者紹介】
明治大学教授

内容説明

個人の心を支えているのは、自らの内面に養われた「精神」と、「身体(習慣)」である。かつての日本人は、論語の素読や禅の修養、あるいは時代が共有していた「向上心」などから精神の柱をバランスよく培っており、また手作業などの身体的習慣に勤しむ人も多かった。では現代の、こうした機会に乏しい日本人はどうすれば成熟できるのか。本書は身近な方法として、文化的な趣味にハマること、呼吸の工夫、10秒間体操などを提案する。二十数年身体と精神について研究してきた教育学者の意欲作。

目次

プロローグ―日本人の「精神」のあり方を論じよう
第1章 なぜ日本人の心は肥大化したのか
第2章 失われた精神文化を取り戻す
第3章 現代人のための精神の鍛え方
第4章 「一〇秒間体操」で身体領域を拡大しよう
エピローグ―そして「判断力」へ

著者等紹介

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫、毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YJ

9
心と精神と身体のバランスは大事ですね。すぐ読める。頭皮ずらしはやってました。2015/08/19

はち

5
@80 型を作ることの大切さ。精神と心は違い、精神と心と身体のバランスが人の安定を生み出す。非常に説得力がある。2013/12/31

小野靖貴

4
強い日本人はその精神性の故にある、ということ。吉田松陰の留魂録。キングカズの常にチャレンジャーである心。長友の親孝行、感謝の心などが「強い日本人」の心として例示。精神の安定のためには...1.身体活動に伴う精神感覚:武道の型演武など。2.大いなる目標に向かい行動すること:戦後の「日本を豊かに」の精神。3.没入感、熱中できる何かを探し、それに打ち込むこと:江戸時代の浮世絵師。斎藤教授は、文武両道の人が大好きなんだろうな、と読んでて感じた。今だったら野球の宮台、サッカーの武藤、明治だったら勝海舟とかね。2017/10/30

かりあ

3
現代人は心ばかりが肥大して、精神と身体が縮小しているので心の病が蔓延しているという論。確かに納得。日本は基本的に仏教をもとにしていて誰もが南無阿弥陀仏を言えるだろう。だが仏教の信条を知っている人がどれくらいいるのだろうか。TwitterやFacebookをやっていると、相田みつをのようなポエムなどが回ってくることがよくある。かつての日本人はこういうものを精神として身につけていたはず。だけど私たち現代人はどこからそれを探してきたらいいのかわからない。精神を無意識に模索しているのではないかなぁと感じた。2012/11/01

Randy

2
身体、精神、心のバランスが大切。昔の日本人の心がなぜ強かったのかが分かりました。呼吸法や体操など実践的な事も書かれてあって為になりました。2016/08/18

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