出版社内容情報
借金苦から養子に出された幼年期、繰り返す肺病、20年かけて育てた優良会社からの追放…ダスキン成功までの涙と汗と愛と祈りの物語
【著者紹介】
作家
内容説明
すべてを失っても、またやり直せばいい。借金苦のため養子に出された幼年期、繰り返しおそわれた“死の病”、20年かけて育てた優良会社からの追放…。数々の難局を愛と祈りで乗り越え、見事「ダスキン」という花を開かせた勇気がわく経営者伝。
目次
敗れざる者の日本武道館大会
母のそよ風
青春の彷徨
『懺悔の生活』に導かれて
托鉢という修行
拝み合う会社
商業界ゼミナールと盟友・西端行雄
庇を貸して母屋を取られる
天香の諭し
隆盛するダスキン〔ほか〕
著者等紹介
神渡良平[カミワタリリョウヘイ]
1948年鹿児島生まれ。九州大学医学部中退後、新聞記者、雑誌記者を経て独立。取材国は50数カ国に及ぶ。38歳のとき脳梗塞で倒れ一時は半身不随となったが、必死のリハビリで再起(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大地
6
『損と得あらば損の道をいく』を人生を通して実践し続け、様々な苦難、挫折にぶつかりながらも祈りの経営を実施し、幸せの種をまき続けたダスキン創業者、鈴木清一の人生を描いた一冊。彼の一貫した人生の歩み方に心から感動しました。2014/10/26
芸術家くーまん843
4
「敗れざる者」神渡 良平 PHP研究所http://amazon.co.jp/o/ASIN/4569798659/mag06-22/ref=nosim/ダスキン、創業者 鈴木清一の物語。すべてのはじまりは、一燈園という新興宗教との出会いからはじまります。一燈園では、「修行のために、お便所の掃除をさせてください」と、一週間、個別訪問をする。ほとんどの家は迷惑がりますが、中には便所掃除をしてくれたかわりに、食事や宿泊を許してくれる家もあるのです。この経験が、お役に立てば、こっちも恵まれるという清一の確固2013/09/24
箱入り嫁
2
『単調な仕事を無心にやれるようになれば、なかなかのもんですよ』 『大いなるものに委ねきって、ただ許されるままに生きてゆこう』やはり起こることに無駄なことはないんだと、元気をもらえる本でした。http://aquamarine1956.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-5a0d.html2014/09/12
D21 レム
2
幸せの種をまこう!ミスドで読んだことのあるフレーズ。年とともに汚れている心が、「あ!」と気が付き、きれいだった心に変わる気がする本。アメリカの赤帽の人の話も、じーんと心に沁みる。ダスキン創業者鈴木清一の「人を大事にする」経営がたいへんよくわかる。私利私欲を捨てている。心の持ち方がまるで違う!その下地には金光教への信仰があり、よその家のトイレ掃除をする業など。社長なのに、長屋に住んでいたというのも、なんか、かっこいい。そうだなそうだな。煩悩多い私も、少なくとも、不幸せの種を人に対してまかないようにしよう2012/07/22
フク
2
★★★★。ダスキンの創業者、鈴木清一の波乱の人生を辿った評伝。事業家としてだけでなく、「道と経済の合一」を目指して「祈りの経営」の実現に邁進し、ビジネスにおいて「損と得とあらばわれ損の道をゆく」ことを実証した徳の人でもあった。失意のうちにあっても、また一からやり直せばいい、と懺悔の道を歩み、旺盛なバイタリティーでまた人びとの心をつかむ。儲け心だけの経営ではたどり着くことができない愛と奉仕の境地の凄まじさ、靭さに深く感動した。2012/01/16