出版社内容情報
空海が持ち帰った「般若理趣経」。男女の性の喜びを大胆に肯定したその教えは、真言密教の根本となっている。書き込んで堪能しよう。
【著者紹介】
慶應義塾大学非常勤講師
内容説明
法悦こそが悟りにつながる。空海が秘匿した真言宗の経典。それは煩悩を含めた人間存在そのものをまるごと肯定した、人間讃歌の聖典だった。最澄との仲違いの原因となった密教の奥義を、大胆に、わかりやすく訳した決定版。功徳を約束する写経付き。
目次
般若理趣経
理趣経とは?(正式な名称;成立について;さまざまな訳本 ほか)
理趣経 現代語訳(第一段(序説・初段)
第二段
第三段 ほか)
理趣経の構成(密教に独特の解釈;序分・正宗分・流通分;付加句―勧請句/啓請句・合殺・廻向文 ほか)
写経
著者等紹介
正木晃[マサキアキラ]
1953年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学文学部・立正大学仏教学部非常勤講師。専門領域は宗教学。日本とチベットの密教を中心に、修行における心身の変容、宗教図像学などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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