PHP新書<br> 野茂英雄―日米の野球をどう変えたか

電子版価格
¥789
  • 電書あり

PHP新書
野茂英雄―日米の野球をどう変えたか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 317p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569793092
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

「みなさん、信じられますか!日本人投手が、今、アメリカのオールスター戦に先発しているんですよ!信じられますか!」95年のMLBオールスター戦の実況アナウンサーは、立ち上がって興奮気味に叫んだ。この年、野球史が変わった。日本人プロ選手が史上初めて、自らの意志でメジャーリーガーとなったのだ。野茂英雄―彼が日米の野球に与えた影響は計りしれない。パイオニアとして黙々と投げ続けた男の物語を、彼のスタイルにマッチした翻訳の文体で味わう決定版。

目次

第1章 ありがとう、野茂
第2章 メジャーリーグ以前
第3章 一九九五年ロサンジェルス
第4章 ノーヒッター
第5章 野茂効果
第6章 イチロー、渡米。野茂、復活
第7章 帰郷―再びロサンジェルスへ
第8章 最後の復活劇
第9章 日本人メジャーリーガーたち
第10章 インパクト―野茂は何をもたらしたか
第11章 野茂と野球殿堂

著者等紹介

ホワイティング,ロバート[ホワイティング,ロバート][Whiting,Robert]
1942年、米国ニュージャージー州生まれ。カリフォルニア州立大学から上智大学に編入。出版社勤務の後、フリー・ジャーナリストとして活躍。77年、日米文化比較の視点から日本プロ野球を論じた『菊とバット』を発表、日米両国で高い評価を得る。90年発表の『和をもって日本となす』、2000年発表の『東京アンダーワールド』がベストセラーに

松井みどり[マツイミドリ]
翻訳家。東京教育大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

24
日本人選手がメジャーリーグで活躍する、その道を作った野茂英雄。日本のプロ野球界での活躍、監督との意見の食い違いからメジャーへ。そして、メジャーでの活躍。野茂以後の日本人メジャーリーガーについても書いています。仰木監督がいなかったら、野茂やイチローも埋もれていたかもしれないと考えると、監督の考えや選手との相性は重要なんだなと思います。野茂の軌跡を追う、という部分では良いかもしれませんが気になる点も。他の方も書いてますが、著者の「上から目線」的な文章は気になりました(続く 2018/11/01

スプリント

10
野茂英雄が与えた影響を分析するとともに、野茂が切り開いたメジャーへの道に続々と続く日本の他の選手達についても触れられています。数多くのトップ選手が海を渡りましたが、記憶に残る活躍を残したのは野茂を除けばイチロー・松井秀喜・佐々木くらいしかいません。彼らも野茂がプロ野球の凝り固まった慣習を突破しメジャーで華々しく活躍しなければ挑戦すらしなかったかもしれません。そういった意味ではパイオニアとしてメジャーの殿堂入りをしてもおかしくはないと思います。2014/05/03

Humbaba

8
成績だけで考えれば,野茂英雄という投手は殿堂入りできない.しかし,その果たしたことは賞賛されて然るべきである.面子を大切にする日本人が多いなか,例え落ちぶれても不死鳥のごとく蘇ってくる.そんな活躍をした野茂投手がいなければ,今のイチロー選手や松井選手の活躍はなかっただろう.2012/01/30

西澤 隆

7
たとえば団野村が書く伊良部の評伝には、絆とまで言えば白々しいかもしれないけれど、なにかあたたかいものが感じられる。一方本書での野茂の評伝は、野茂を激賞しているにもかかわらずどこか冷淡。要は「君の国の未開の職業野球からMLBへ選手供給の道をつけて、エラいね」ということ。日本がイノベーションを起こしにくい国柄だというのは百も承知。でもそれは裏を返せばアメリカが「失敗して没落するのもソイツのせい。一定層はういうヤツがいても当たり前」な国だからでもある。でもこの鼻持ちならない本を読了させる筆力は確かにあるんだよな2018/11/25

みどるん

6
野茂の功績だけでなく日本人のMLBへの挑戦の歴史がわかる本。これを読んで野茂の残した物は単に野球だけではなかったことがよくわかった。個人的にはセクソンが自傷するほど悔しがった三振がどんなものか気になる。米殿堂入りが果たせなくとも歴史に残ることは疑いない。2013/06/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2308652
  • ご注意事項