内容説明
「お子様大人」が増えている。が、あなたも私もそうなのでは?大人として立派な行動を、いつもとるのは難しい。誰でも感情的になって、ストレスに満ちた人間関係に巻き込まれ、それをどうしても繰り返してしまう。精神分析は、大人の心に子供や乳児がいることを発見した。それだけに、大人であることの難しさを知っている。本書では、人間社会に密接に関係している「なぜ罪悪感はあるのか」「なぜヒトのセックスは特別なのか」「なぜ人は心の病にかかるのか」という、フロイトを悩ませた三つの問いから、大人であることを考える。
目次
序章 大人であることの難しさ
第1章 なぜヒトはセックスを楽しむのか
第2章 道具としての精神分析―どうやって分析するのか
第3章 なぜ人はうそをつくのか―防衛の発見
第4章 無意識は細部に宿る―なぜ病気があるのか
第5章 運命の深層―罪悪感の行方
第6章 書を捨てよ、精神分析を受けよう
著者等紹介
妙木浩之[ミョウキヒロユキ]
1960年生まれ。上智大学文学部心理学科卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。北山研究所臨床心理士、佐賀医科大学助教授、久留米大学文学部助教授を経て、2004年より東京国際大学人間社会学部・大学院臨床心理学研究科教授。南青山心理相談室臨床の心理士。日本精神分析学会会員。専攻は臨床心理学・精神分析学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くらげ@
5
(☆☆☆)精神分析について書かれた入門書。途中でりタイヤしてしまいました。。精神分析も人の発達や集団と深い関わりがあることに改めて感じましたが、内容のボリュームがすごい!!2014/03/18
alto弾き
1
精神分析にまつわる非常に多くの概念や解説が書かれていて、興味を惹かれる部分もあるが、自分にとって心に響くような内容ではなく、カタログ的な説明の羅列に終始した印象。2023/12/08
Y
1
精神分析を「大人」という時期を中心にして捉えている。抑圧が過ぎると神経症的になる一方で本能的に生きると社会性を失い、他者へ攻撃的になってしまう。「したいこと」と「すべきこと」の間でのバランスを取りながら、自分の心に目を向けること。2023/02/16
しまざき
1
道徳心および罪悪感と性ないし性交の間の調整について、大人になるということと折り合いをつけるということ。2020/07/18
孤独な読書人
1
精神分析家が患者の影響を受けてくるということに驚いた。2011/11/15
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