PHP新書<br> 真の保守とは何か

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PHP新書
真の保守とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569791128
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0230

内容説明

外務省出身の情報分析の第一人者が、日本を取り巻く国際情勢を、長期的視点から読み解く。二〇〇七年春~二〇一〇年春までの論考を集成。この間、日本政治は自民党が野党に転落するなど、混迷を深め、国際社会にも厳しい変化の波が襲っている。不動の視座の必要性があらためて問われているのだ。大切なのは、政治を知性による観念で把握するのではなく、先人たちの歴史の遺産で解釈する真正なる保守主義に立脚すること。いまなお「戦後レジームからの脱却」は、いつでも達成できる状況にあると説く。

目次

2007年(日本外交における価値観;世代論―二十代前半、期待の星 ほか)
2008年(民進党政権で中台和平を;集団的自衛権―政治氷河期が来る前に ほか)
2009年(戦後とは何であったか―『村田良平回想録』に思う;麻生総理のブレない「見識」 ほか)
2010年(日米安保改定五十年の意義;「日米」強化に米国の忍耐を期待 ほか)

著者等紹介

岡崎久彦[オカザキヒサヒコ]
1930年大連生まれ。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し外務省に入省。1955年ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士課程修了。在米日本大使館、在大韓民国大使館などを経て、1984年初代情報調査局長に就任。その後、駐サウジアラビア大使、駐イエメン大使を務め、1988年より駐タイ大使。1992年退官。博報堂特別顧問を経て、現在はNPO法人岡崎研究所所長。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイストクラブ賞)『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

12
 昭和58年に書かれた本。日本の戦術はあるが戦略はない国であることの重要性の指摘。 明治維新の元勲たちは戦略がないと国が滅びてしまう危機感があった。欧州の動乱。アメリカは南北戦争。その束の間の大国幻想。アングロサクソンと同盟の時は繁栄できた。著者は最近亡くなった。58年当時は中国より日本の軍事力が上であった。中国がこれほど早く強大になるとは予想外であった。戦争の足跡が聞こえてきている気がしてならない。2019/11/24

ZEPPELIN

4
この岡崎さんや三宅先生など、保守の重鎮と呼ばれた方々が第二次安倍政権の成果を見ることなく亡くなられたのは残念。掲載されているのが第一次安倍政権から民主党政権までの話題なので、内容は少々古いが、日米同盟を強固にし、集団的自衛権の行使を可能にせよという岡崎さんの以前からの主張は不変。安全保障の話をすると戦争支持と言われ、愛国心というと右傾化と言われる我が国において、戦後レジームというものは本当に巨大な壁なんだなと実感する。逆に、そのレジームから脱却されると困るであろう人が多いこともよく分かる2015/07/03

Mitsuaki Saito

1
保守/革新、右派/左派、リベラルetc、何か意味わからなくないですか。その対立軸は国によって異なるそうで、日本でも時代とともに変わるよう。自衛隊も、村山内閣は合憲にしたし。。。岡崎氏いわく、保守とは国家、民族、家族を守ることだと。ん~、共産党を除いてこれに反対する人はいないと思うけど。日本で右派/左派とかって明確に線引きできるんでしょうか。2019/09/17

ハマザキカク

0
概ね同意だがあくまでもバーク主義。経済的自由主義は保守主義とは関係ないとする点だけ異論。2015/07/27

0
図書館で提供されていたので読んだ。一部違う考え方もあるが、なかなかおもしろい。2012/10/06

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