内容説明
外務省出身の情報分析の第一人者が、日本を取り巻く国際情勢を、長期的視点から読み解く。二〇〇七年春~二〇一〇年春までの論考を集成。この間、日本政治は自民党が野党に転落するなど、混迷を深め、国際社会にも厳しい変化の波が襲っている。不動の視座の必要性があらためて問われているのだ。大切なのは、政治を知性による観念で把握するのではなく、先人たちの歴史の遺産で解釈する真正なる保守主義に立脚すること。いまなお「戦後レジームからの脱却」は、いつでも達成できる状況にあると説く。
目次
2007年(日本外交における価値観;世代論―二十代前半、期待の星 ほか)
2008年(民進党政権で中台和平を;集団的自衛権―政治氷河期が来る前に ほか)
2009年(戦後とは何であったか―『村田良平回想録』に思う;麻生総理のブレない「見識」 ほか)
2010年(日米安保改定五十年の意義;「日米」強化に米国の忍耐を期待 ほか)
著者等紹介
岡崎久彦[オカザキヒサヒコ]
1930年大連生まれ。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格し外務省に入省。1955年ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士課程修了。在米日本大使館、在大韓民国大使館などを経て、1984年初代情報調査局長に就任。その後、駐サウジアラビア大使、駐イエメン大使を務め、1988年より駐タイ大使。1992年退官。博報堂特別顧問を経て、現在はNPO法人岡崎研究所所長。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイストクラブ賞)『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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