PHP新書<br> 脳と即興性―不確実性をいかに楽しむか

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脳と即興性―不確実性をいかに楽しむか

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569790879
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0230

内容説明

脳科学者と世界的ジャズ・ピアニストによる知的で過激なフリートーク・セッション。即興力はいかに磨かれうるのか?独創性を育むためには何が大切なのか?山下氏の演奏スタイルはいかにして確立されたのか?「譜面どおりに弾かない」ことは、厳しい現代社会を生き延びるための知恵に通じ、前向きに考えることで脳は最大限の力を発揮する。いくつもの事件、多彩な人物を話題として繰り広げられる筋書きのない即興対談。一貫して主張されるメッセージが、私たちの生き方に大きな示唆を与えてくれる。

目次

第1章 いにかして山下洋輔は生まれたのか(譜面どおりに弾くのは嫌だ!;第二外国語としてのヴァイオリン ほか)
第2章 即興力の磨き方(言葉をたくさん覚えておく;才能を叩き売る覚悟をもて ほか)
第3章 独創性の育て方(フォロアーが独創性を育む;「楽譜なんて見るな」と言えるか ほか)
第4章 音楽は生命力の源泉である(引き出しがカラッポな状態;宮廷で育てられたクラシックの奇跡 ほか)
第5章 人生の本質とは何か(ジャズの道を選んだ理由;脳科学者を選んだとき ほか)
第6章 勇気をもって生きる―即興の知とは何か(能登で感じたクオリア;リスクを取って自由に生きる ほか)

著者等紹介

山下洋輔[ヤマシタヨウスケ]
1942年東京生まれ。麻布高校在学中にジャズ・ピアノを始める。69年山下洋輔トリオを結成、フリーでエネルギッシュな演奏がジャズ界に大きな影響を与える。88年山下洋輔ニューヨーク・トリオを結成。国内のみならず世界各国で演奏活動を展開。国内外の一流ジャズ・アーティストをはじめ、和太鼓やオーケストラなど異ジャンルとも意欲的に共演を重ねる。2009年には歴代メンバー総出演の「山下洋輔トリオ結成40周年記念コンサート」を開催

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京都生まれ。ソニー・コンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授。理学博士。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞、2009年『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

12
即興性とはまぁ頭の回転が速いことか、もしくは考える足の度胸?本書でよろしくないとされる確定演奏的なものは、それができないことが悲観的な事実に感情を向かわせるという点にある。それに対して即興演奏的なものは楽観的でキモチイイ。茂木健一郎さんにいわせればオモシロイということになる。紹介されているフリージャズの流儀を読むと、音楽演奏が楽譜の追跡ではなく意識、いや無意識の追跡ないしは生成にこそ快感が発生するのだろうと思い至る。すると楽器演奏も山下洋輔さん流に自分と楽器とがそこにあるという関係でやる興味が湧いてくる。2016/10/29

清游@草ぶえの丘で森林浴♨︎

5
マーケット開墾の真髄 不確実性2018/01/06

メモ帳

4
山下洋輔さんはジャズピアニストで、この本は茂木さんとの対談本である。いろいろ面白い話があったが、その中の一つとしてデレク・パラヴァチーニという盲目のピアニストの話からの「視覚」と「音」の違いの話が面白かった。2017/03/17

犬頭小次郎

2
脳と即興性。 フリースタイルMCや即興演奏者をMRIで計測すると記憶から演奏しているのと即興では使っている脳のパーツが違うことが判明したって研究を思い出した。 即興は危険と隣り合わせで、予定調和に頼らないからエキサイティング。 でも自由にやれればいいってものではなく、恐怖のハードルを高くして超えるところに価値があり、挑戦があり、ひらめきがある。 ぽろっと核心を突くような山下さんの話が面白い。 2019/03/01

shiranui

2
自由にやる、ってのはすごく難しくて。自分の中に引き出しをいっぱいつくっておかないと出せない。ああ、でも、ぐちゃぐちゃにやってみたい。そう思えた。2011/01/21

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