「不安」を「希望」に変える経済学―日本はまだ成長できる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569790619
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

金融政策の大御所が導く日本経済再生への道。

民主党の経済政策に対する「期待」は裏切られた。ではどうすれば景気は戻り、日本企業は「希望」を抱けるか。経済の原則に返り考える。

2010年代の日本がかつてのように経済成長を取り戻し、雇用を安定化して格差を縮小するにはどうしたらよいだろうか。著者は「まずもって、日銀の金融政策をこれまでのデフレ誘導型から穏やかなインフレ誘導型に改め、それによってデフレから完全に脱出することが不可欠である」という。これまで、日銀は「デフレターゲット政策」ともいうべき悪辣な金融政策を続けることで、日本経済の最大の悩みである「デフレ」を放置してきた。本書を読めば、日銀が自らはエリート集団として高額の待遇を得る一方、国民の困窮を黙殺し、日本を長期低迷に追い込んだ張本人であることがわかる。しかし、他国はまったくそうではない。オーストラリアやニュージーランド、イギリスでは構造改革を進めるとともに、インフレ目標を設定することで、マクロ経済指標を大きく改善させた。成長率を引き上げる金融政策に政府が方向転換すれば、日本の不安は必ず解消されるだろう。

●序章 デフレから脱出するための経済政策は何か 
●第1章 民主党「新成長戦略」の誤謬 
●第2章 低成長経済からの脱出 
●第3章 日本銀行の大罪 
●第4章 他国はどのように回復したか 
●第5章 都市再生と女性労働の活用 
●第6章 高齢化社会にふさわしい税・財政と年金の改革 
●第7章 格差拡大の本当の理由 
●おわりに 
●引用文献 

内容説明

脱デフレで甦る日本。なぜ景気は回復しないのか?オーストラリア、ニュージーランドに学ぶ効く政策・効かない政策。

目次

序章 デフレから脱出するための経済政策は何か
第1章 民主党「新成長戦略」の誤謬
第2章 低成長経済からの脱出
第3章 日本銀行の大罪
第4章 他国はどのように回復したか
第5章 都市再生と女性労働の活用
第6章 高齢化社会にふさわしい税・財政と年金の改革
第7章 格差拡大の本当の理由

著者等紹介

岩田規久男[イワタキクオ]
1942年、大阪府生まれ。66年、東京大学経済学部卒業。73年、同大学大学院博士課程修了。上智大学教授を経て、学習院大学経済学部教授。オタゴ大学(ニュージーランド)経済学部客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

La Principita

2
かなり専門的な側面がわかりやすく説明されている。研究者によるレポートも、各分野の専門知識の多寡によって導かれる結論が異なることに驚き。デフレに対するアプローチは納得がいくものの、需要サイドを底上げするための構造改革については必ずしも他国の例が日本に合うのだろうか? どんなにリフレ派がインフレターゲット導入を叫んでも、日銀が頑として動いてくれなければしょうがないじゃん!ってわけで、あまり不安は希望に変わりませんでした2011/02/04

onasu

1
日銀がインフレターゲットを採用した、との報道があった期に本作を手にできたのは、図らずもいい頃合いでした。  日本の長引くデフレと財政の累積赤字は、異色を放っています。何故、この状態を長年解消できないのか。ここでは、経済政策の割り当て基準に基づいて、デフレからの脱却と穏やかなインフレ維持を端緒とした施策を提案しています。需要≒インフレを喚起し、ついで供給≒潜在成長率を向上させる、という切り分けは明快です。金融政策による誘導が、曙光となることを願います。  題名が、やや残念な良書でした。2012/02/21

ジジ

0
議員さんが本書を読んで一から政策を考え直したら良いのでは?日本経済を回復させるには逆転満塁ホームランではなく、着実に制度を変えていくしかない。2010/07/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/606899
  • ご注意事項

最近チェックした商品