PHP新書<br> 世代間格差ってなんだ―若者はなぜ損をするのか?

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世代間格差ってなんだ―若者はなぜ損をするのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569790213
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0230

出版社内容情報

若者が搾取されている現状分析と将来への提言。

若者は搾取されている! 現状を憂う政策集団「ワカモノ・マニフェスト策定委員会」が送る、次なる世代の将来をよくするための大提言。

ワカモノ党結党宣言! 全国の若者たち、団結せよ。

▼給与格差9000万円? 高齢者の声に負けるな!

▼どうやら日本の政治には、若者という視点は存在しないようだ。民主党政権は、国家公務員二割削減のために新規採用枠を四割近く削減した。目玉の子ども手当の財源も、結局は赤字国債である。まかり通る不公平。いまや政治のあらゆるプロセスが、次世代の若者たちに問題を先送りにしている。いまこそ若者は声をあげて立ち上がるべきである! 本書では「雇用」「社会保障」「政治参加」「子育て・教育・家族」の四つの視点から、世代間格差の本質を明らかに。そして具体的な政策=ワカモノ・マニフェストを提案する。

▼(1)労働ビッグバンが若者を救う【雇用問題】

▼(2)「世代間公平基本法」の制定を急げ【社会保障】

▼(3)ユース・デモクラシーの構築【政治参加】

▼(4)人生前半の社会保障の構築【子育て・教育・家族】

▼終章 各政党マニフェスト評価ダイジェスト

●まえがき 
●第1章 
[雇用問題]労働ビッグバンが若者を救う ……城 繁幸 
●第2章 
[社会保障]「世代間公平基本法」の制定を急げ ……小黒一正 
●第3章 
[政治参加]ユース・デモクラシーの構築 ……高橋亮平 〈監修〉小林庸平 
●第4章 
[子育て・教育・家族]人生前半の社会保障の構築 ……高橋亮平 
●終章 各政党マニフェスト評価ダイジェスト

内容説明

どうやら日本の政治には、若者という視点は存在しないようだ。民主党政権は、国家公務員二割削減のために新規採用枠を四割近く削減した。目玉の子ども手当の財源も、結局は赤字国債である。まかり通る不公平。いまや政治のあらゆるプロセスが、次世代の若者たちに問題を先送りにしている。いまこそ若者は声をあげて立ち上がるべきである!本書では「雇用」「社会保障」「政治参加」「子育て・教育・家族」の四つの視点から、世代間格差の本質を明らかに。そして具体的な政策=ワカモノ・マニフェストを提案する。

目次

第1章 労働ビッグバンが若者を救う―雇用問題(若者が消極的にならざるを得ない閉塞状況;終身雇用と年功序列が息苦しさの元凶 ほか)
第2章 「世代間公平基本法」の制定を急げ―社会保障(社会保障こそ世代間格差の代表だ;「賦課方式」が不公平を生む ほか)
第3章 ユース・デモクラシーの構築―政治参加(世代間格差は「いまそこにある危機」;高齢者の声に押されるメディアと政治家 ほか)
第4章 人生前半の社会保障の構築―子育て・教育・家族(社会保障も若者向けの支出は少ない;教育・子育て・労働などにおける社会保障が必要 ほか)
終章 各政党マニフェスト評価ダイジェスト(雇用マニフェスト;財政・社会保障マニフェスト ほか)

著者等紹介

城繁幸[ジョウシゲユキ]
1973年山口県生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通に入社。人事部門にて新人事制度導入直後からその運営に携わり、同社退社後に刊行した『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社)、『日本型「成果主義」の可能性』(東洋経済新報社)で話題に。『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)では若者が職場で感じる閉塞感の原因を探り、大ベストセラーとなる。雇用問題のスペシャリストとして各メディアで積極的な発言を続ける。現在、人事コンサルティング会社「Joe’s Labo」代表取締役

小黒一正[オグロカズマサ]
1974年東京都生まれ。京都大学理学部卒業、一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学)。大蔵省(現・財務省)に入省後、財務総合政策研究所などを経て、世界平和研究所主任研究員、経済産業研究所コンサルティングフェロー。専門は公共経済学

高橋亮平[タカハシリョウヘイ]
1976年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。2003年市川市議会議員選挙において最年少トップ当選。07年再選。09年に市川市長選挙に出馬も惜敗率90%で惜しくも敗れる。超党派議員300人の会である全国若手市議会議員の会会長、東京財団研究員などを歴任。テレビ朝日『朝まで生テレビ!』をはじめ、世代の代表として各メディアで発言を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

7
一度サービスを受けると、それは基準になる。本来は支払った以上にもらっている、過剰なものであったとしても、それに対して感謝するのは最初の内だけであり、やがては当然もらえるものへと変わってしまう。そして、一度既得権益として認識すると、それを取り上げることは非常に難しくなる。2015/05/07

星雅人

3
★★★★☆ こういったことをしっかりとらえて伝えて、いろんな場で話し合っていくことは必要だろな。ただ、こういう本を出してもなかなか動員されないところに俺らの世代の政治に対する無関心等の問題がある。俺はもっと「子どもの参画」を声高に訴えてほしいな。自分の生活を自分達で変えていく、それができるんだ、という実感に乏しい現代っ子。でもその実感なしに政治に参加なんてしないっての。奪ってきたのは大人。「自分達の生活は、自分達の手で変えられるんだ、変えていくんだ」そういう実感を持たせてあげなきゃ。2010/09/13

そら。

2
2010年に発売された書籍。 実現したもので大きなものは18歳選挙権、幼児教育無償化(2020.4から)。 政治教育は試行錯誤で進行形だろうな。 解決してない大きなものとして待機児童、増税先送りによる財政再建先送り、そして世代間格差が解消してないのがもどかしい。 終身雇用と年功序列の弊害、非正規雇用、少子高齢化、今後の人口減少。2017/12/10

アイビー16

2
実は、民主主義って怖いシステムにもなり得ると、考えさせられた。 多数派世代の意見ばかりが政治に反映されている結果、日本は、 今の閉塞感を打破することができないのではないか。2012/03/01

suna

2
90年代からの経済停滞と高度成長期に描いた社会設計のを見直さなかったことによって、本来あってはならない「シルバーデモクラシー」と「ユースデモクラシー」対立が起きている。ワカモノは全く声を出さないので労働・社会保障政策・政治参加と政治家や官僚、社会から無視され損をしている現状とその対策が書かれた本。日本で生きている以上、諦めずに少しずつ変えていくしかないんだなというのがざっと読んだ感想。2011/06/17

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