出版社内容情報
オーエンにとっての密かな楽しみは、公園の兵士相手に、だれにも話せない胸の内を語ること。兵士といっても生身の人間ではなく、第一次世界大戦の戦死者を悼んで庭園に設置された石の兵士だ。学校の行き帰り、石の兵士の隣に腰かけては、学校での出来事や将来の夢、悩みなどを打ち明けるオーエン。いわば石の兵士はオーエンの唯一の心の拠り所だった。そしてまた、石の兵士に、シリアで戦死した父を重ね見ていたのだ。
ところが、庭園の改修計画が持ち上がり、古い石の兵士は撤去されることになり……。
教室で発言することや友だちと積極的に関わることが苦手なオーエンが、石の兵士を守りたい一心で、勇気を出して立ち向かった――。
困難を乗り越える勇気、苦手なことに向き合う姿が心に響く感動作。
チルドレンズ・ブック賞、ブルーピーター・ブック賞、最終候補作の翻訳版。
内容説明
第一次世界大戦の戦死者を悼んで設置された石の兵士。オーエンにとって唯一話を打ち明けられる、心の拠りどころだったが…。人前で話すことが苦手なオーエンが勇気を出して立ち向かった!
著者等紹介
トンプソン,リサ[トンプソン,リサ] [Thompson,Lisa]
イギリスの児童文学作家。BBCラジオや番組制作会社に勤めたのち作家に。デビュー作『The Goldfish Boy(未邦訳)』で2018年カーネギー賞、ブランフォード・ボウズ賞など複数の賞にノミネートされ注目を集める。『Owen and the Soldier(ぼくと石の兵士)』は、2020年ブルー・ピーター・ブック賞、およびチルドレンズ・ブック賞の最終候補となっている
櫛田理絵[クシダリエ]
滋賀県生まれ。早稲田大学法学部卒業。英語圏の児童文学作品を中心に紹介、翻訳を行っている。訳書に『ぼくとベルさん』(第64回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)などがある。日本国際児童図書評議会(JBBY)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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