出版社内容情報
りょうた先生が給食のあまったごはんでつくってくれるおにぎりを、かすみは一度でいいから食べてみたいと思っていました。
山本悦子[ヤマモトエツコ]
著・文・その他
下平けーすけ[シモヒラケースケ]
イラスト
内容説明
りょうた先生は、給食のとき、あまったごはんをラップでつつみ、おむすびをにぎってくれるのです。しおもふりかけもかかっていないけど、かすみは、一度でいいからおむすびを食べてみたいと思っていました。おむすびは、おかわり用で、はやいものがちです。人気があるので、おかわりする子は、かならずもらっていきます。一回の給食で,先生が作ってくれるおむすびは、五こか六こ。食べるのがおそいかすみには、ときょうそうでいっとうをとるくらい、たいへんな話です。かすみはおむすびを食べるため、さくせんかいぎをはじめました。小学校低学年から。
著者等紹介
山本悦子[ヤマモトエツコ]
愛知県生まれ。『神隠しの教室』(童心社)で、第55回野間児童文芸賞を受賞
下平けーすけ[シモヒラケースケ]
茨城県生まれ。児童書を中心に、イラストレーターとして活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nakanaka
66
給食時に担任の先生が余ったご飯で作ってくれるおにぎり。それは早く完食した人だけが食べられるメニューでした。主人公のかすみはそのおにぎりに憧れなんとかして食べたいのですが、如何せん食が細く一度も有り付いたことがありません。そんな中いつも一番に完食するクラスメートのげんちゃんに弟子入りしおにぎりをゲットしようと試行錯誤していく内容。タイムリーなテーマの息子たちは食い入るように聞いていましたし、私も面白かったです。完食を強いてトラウマになる子もいる昨今、難しいテーマですが食育としては良いのではないでしょうか。2019/03/07
chiaki
31
給食が苦手な子にとっては、毎日のこの時間は苦痛でしかないだろうな。主人公のかすみは、給食が食べるのが遅いばかりか嫌いな食べ物が多く「おのこし」「へらし」は当たり前。給食の余ったごはんで作られたりょうた先生お手製のおむすびを食べてみたいかすみは、苦手な給食を克服すべく作戦を立てて挑む。それでも、なかなかのどを通らずにみそ汁で流し込んだりする姿は痛々しかったです。一生懸命なかすみを見守る周りの友だちもとても温かい。ポケットにいつも献立表を携帯してるげんちゃんが可愛い笑2019/10/29
マツユキ
16
小2のかすみは、好き嫌いが多く、給食を食べるのが遅いが、先生がお代わりように作ってくれるおにぎりが食べたくて…。うちの子からもおかわりのエピソードは聞いていたので、子供にとっては、身近に感じられて、良さそう。主人公の挑戦を協力する同級生たちが頼もしく、その応援あってこその主人公の頑張りが良かったです。2023/07/31
どら母 学校図書館を考える
14
食べるの、遅い子ども、少食な子ども、いるよねえ。 先生の作るおむすびを食べたい一心で頑張る子と、応援する子の健気さが可愛い‼️ 勤務先図書館 2018/07/19
頼ちゃん
11
主人公も可愛く、それを応援する友達もいい。2018/11/11
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