出版社内容情報
家族が増えることに対する戸惑いや葛藤を通じて成長していく女の子の物語。第39回日本児童文芸家協会賞受賞者による最新作!
【著者紹介】
フリーライター、作家
内容説明
キナコは、ねこです。ねこだけど、あたしの妹です。なのに、赤ちゃんが生まれるからって、ママがキナコをじゃまにしたから…。小学校低学年から。第39回日本児童文芸家協会賞受賞者の幼年童話。
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県川崎市生まれ。フリーライターとして雑誌や書籍の企画制作などをおこないながら、現代の子どもたちが生き生きと輝く児童文学作品を積極的に発表している。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞受賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
青山友美[アオヤマトモミ]
兵庫県神戸市生まれ。大阪デザイナー専門学校卒業後、四日市メリーゴーランド主催の絵本塾で学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
26
また、妹が生まれてお姉ちゃんになったので、という話。妹のように思ってるネコのキナコをしばらくおばあちゃんのところに預けるとママから言われて… 主人公の女の子がとった行動はちょっと考えなしだったかもしれないけど。妹もかわいいけど、ネコのキナコもおんなじにかわいいんだという、小さな女の子の気持ちはよくわかる。いい話だ!2016/06/20
anne@灯れ松明の火
26
南の南の新着棚で。先日読んだ『二日月』が良かったので。あれも、妹ができた話だった。作者は妹がいるのかな。お母さんに言われたから、猫のキナコを妹としてかわいがってきた「ゆま」。なのに、赤ちゃんが生まれるからキナコを1年も他所へ預けるというのはあんまりだ! ゆまは、キナコはどうなる? 小さな胸を痛めて、悩みゆまの心が丁寧に描かれている。2016/01/19
遠い日
24
お姉ちゃんになるって大変だ。幼稚園の頃に拾った猫のキナコのお姉ちゃんとして過ごしてきたゆまにふりかかる難題。ママが勝手に決めたそのことに、絶対納得できないゆま。いくら人間の赤ちゃんが生まれるからといって、簡単に片づけようとする問題に、ゆまは激怒する。子どもの揺れる心を丁寧に描いて、リアル。自分にとって、好き、だいじということを親の都合で取り上げられることへの正当な反発。思いがけない解決をみせるラストも鮮やか。2016/01/31
たまきら
19
かなり盛り沢山な展開でしたが、集中して聞いていました。オタマはロクとミツという2匹のネコの兄姉がいるので、感情が入ったようです。たまきは、キナコはだいじょうぶだけど、男の子のネコだったらやめたほうがいいのかな?(ロクにかなりやられてるので)とやはり体験を通して語ってました。最後にはニッコリ。2016/03/26
のり
12
お姉ちゃんになるって、子供にとっては一大事だね。ねこをいとおしむ気持ちも、優しい感情も可愛いお話。低学年から。2019/04/08