出版社内容情報
地方コミュニティFMを舞台にした小説。
父の遺産を受け継ぐ形で地方都市に移住した真希。ラジオ局で働き地域にとけ込もうとするのだが、弟と名乗る男が現れて……。
波多野真希の心には「赤い屋根」の映像が残っていた。幼い時の記憶かどうか定かではないが、時折ふっと、それが浮かんでくるのだ。
▼亡くなった父の遺産をもらい受け、30代を前にして、東京近郊の都市へと移った真希。父は、屋敷と呼べるほどの大きな家と、広い敷地、そして敷地内に立つアパートを真希に残してくれた。屋敷がある市には、コミュニティーFMがあった。このラジオ局、社長は、やる気があるのか、ないのかわからないし、他のパーソナリティーも所詮素人の寄せ集めとしか思えない。プロは子役として脚光を浴び、学業優先のため一時、休業していた俳優業を再開した鏑木航のみ。
▼引越しの荷解きも終わらぬ最中(さなか)、真希のもとに「この土地は、市に寄贈されるはずの土地だ!」と市議会議員が訪れ、「そんなはずは……」と困惑してしまう。さらに「あなたの弟です」と話す男まで現れた! 小さなFM局で巻き起こる、ひと夏のハートフル・ストーリー。
内容説明
小さなFM局でおこった、ひと夏の小さな奇跡。さわやかな風が吹きぬけるハートフル・ストーリー。
著者等紹介
青井夏海[アオイナツミ]
千葉県生まれ。慶應義塾大学卒。1994年『スタジアム 虹の事件簿』を自費出版し、ミステリー界で幻の名著として評価を受ける(その後、東京創元社より文庫刊行)。さらに、2001年に刊行された『赤ちゃんをさがせ』(東京創元社)はNHKでテレビドラマ化され、好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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