出版社内容情報
ティガ・ダイナ・ガイア・コスモスの監督・原田昌樹の作品を詳細分析。平成ウルトラマン時代のミニチュア特撮&CGの職人技に迫る。
内容説明
「少年宇宙人」「遠い町・ウクバール」シナリオ5作品収録。原田監督ロングインタビューとスタッフ・出演者の証言で追体験する。心ふるえる作品が生まれる瞬間。
目次
第1部 平成ウルトラマン 円谷プロの時代(1)
第2部 ブースカ!ブースカ!!円谷プロの時代(2)
第3部 二一世紀を迎えて 円谷プロの時代(3)
第4部 新たなる挑戦 リュウケンドー
第5部 テレビ映画の青春『宇宙鉄人キョーダイン』『Gメン’75』
第6部 映画というファミリー スーパー助監督時代
第7部 Vシネマの時代『喧嘩組』『喧嘩ラーメン』
第8部 中国に特撮の種を蒔く『五龍奇剣士』
第9部 「未来の時間」に届ける映画『旅の贈りもの 0:00』『審理』
著者等紹介
切通理作[キリドオシリサク]
1964年東京都生まれ。文化批評。『宮崎駿の“世界”』(ちくま新書/のちに文庫化)でサントリー学芸賞受賞
原田昌樹[ハラダマサキ]
1955年長野県生まれ。2008年死去。映画監督。1992年『裏刑事』で監督デビュー。1999年『万引きはダメッ!』にて教育映像祭・文部大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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『少年宇宙人』を初めて観たのは新卒の就活中。偶然にも、未来への不安と旅立ち、という当時の自分に重なるテーマだった。シンプルな物語だったのに、気付けばボロボロと泣いていた▼2年前には、脚本・太田愛×監督・原田昌樹の4作品を一挙に観る映画会に参加。そこでも改めて「特撮ヒーローと人間ドラマの融合、そして美しい映像」を両立させるセンスに感銘を受けた(『ウルトラの星』は自分の価値観に大きく影響を与えたし、『ウクバール』は仕事に疲れた大人にこそ見てほしい)。本当に、ありがとうございました。2019/01/19
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平成ウルトラマン3部作ファンならば必読というべき内容でした。ED曲をバックに話が続く演出めちゃくちゃ好きなんですけどあれは原田監督が元祖だったのですね。リュウケンドーに関する話も満載で同作のファンである私としては驚きと嬉しさでもう808ページなんてわけないぜ! ってな感じです。それでも文字が小さいのもあってか読了まで3ヶ月近くかかってしまいましたが。大勢の尊敬と切なさが募るこの一冊は、原田監督が育てたスタッフ陣が手がけるギンガなどへの橋渡しにもなっている気がして、あぁ夢と希望は確かに今も息づいているなって2015/05/08