リング

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569779355
  • NDC分類 788.3
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ボクシングに命をかけた、熱き青春たちの軌跡。

二階級制覇のファイティング原田とライバルたちの、命をかけた青春の軌跡。『ボックス!』の著者が熱い思いで描く「魂のストーリー」。

5月22日映画公開で話題沸騰の『ボックス!』。その原作者・百田尚樹が、再びボクシングを題材に筆をとった。1960年代、日本ボクシングの最も熱くて輝ける季節――伝説の名チャンピオン・ファイティング原田とライバルたちの激闘の軌跡を描いた『リング』である。

▼主要4団体に17階級がある現在と違い、当時は1団体8階級のみ。その座をめぐる闘いは、今とは比べ物にならない。そして敗戦の記憶も生々しい当時、2つの拳だけで世界に挑むこのスポーツが全国民を熱狂させた。時代の高揚感のなかで躍動し、19歳でフライ級王者となった若者は、その後「黄金のバンタム」と呼ばれたエデル・ジョフレを破って2階級制覇、スターダムへと駆け上がる……。

▼想像を絶する過酷な減量と、強豪たちとのギリギリの勝負。試合場面の描写は、『ボックス!』にまさるスピード感と臨場感。日本の青春、選手たちの青春の勃々たる熱気がストレートに胸を打つ感動長篇!

●第一章 日本ボクシングの夜明け 
●第二章 ホープたちの季節 
●第三章 切り札の決断 
●第四章 スーパースター 
●第五章 フライ級三羽烏 
●第六章 黄金のバンタム 
●第七章 マルスが去った 
●第八章 チャンピオンの苦しみ 
●第九章 「十年」という覚悟

内容説明

1960年代、リングという四角い小さな戦場で、2つの拳だけで世界をつかもうとした若者たちに多くの日本人が熱狂した。その中心にいた一人のボクサー。19歳でフライ級王者となり、22歳で「黄金のバンタム」エデル・ジョフレを破って二階級制覇、26歳でフェザー級王座に挑戦し「幻の三階級制覇」で生ける伝説となったファイティング原田―。時代の高揚感の中で躍動し、命を削ってぶつかり合った原田とライバルたちの激闘を、スピード感と臨場感あふれる筆致で描いた傑作ノンフィクション。

目次

第1章 日本ボクシングの夜明け
第2章 ホープたちの季節
第3章 切り札の決断
第4章 スーパースター
第5章 フライ級三羽烏
第6章 黄金のバンタム
第7章 マルスが去った
第8章 チャンピオンの苦しみ
第9章 「十年」という覚悟

著者等紹介

百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年、『永遠の0(ゼロ)』(太田出版)で作家デビュー。2008年、高校ボクシングに取材した長篇小説『ボックス!』(太田出版)が話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

78
1960年代、多くの日本人を熱狂させたボクサーたちがいた。これはファイティング原田こと原田政彦氏の話を中心としたノンフィクションです。以前読んだ「ボックス!」が良かったので、こちらも借りてみました。正直ボクシングのことはほとんど知らなかったので、借りては見たものの読み切れるかどうかは自信がありませんでした。が、読み始めたら面白かったです。全体的に事実だけが淡々と書かれていましたが、それでも胸が熱くなるエピソードがいくつかありました。特に「黄金のバンタム」と呼ばれたジョフレのエピソードが良かった!★★★★2013/05/27

人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA

48
 小説ではなく、日本のボクシング歴史書みたいな感じでした。  白井義男が日本人として初の世界チャンピオンになった。当時(敗戦後)のボクシング界には団体が一つだった。当時の世界チャンピオンは、今と比べもににならない価値があった。  現代ボクシングには4団体がある。当然、世界チャンピオンの数は4倍だ。  アメリカを主とする国に戦争で敗れた日本。戦後復興と重なるようにボクシングの世界でアメリカ打倒を掲げた風潮が日本にはあった。  白井義男、ファイティン原田といった日本のボクシングの話が分かりやすかった。2013/06/18

s-kozy

32
ファイティング原田の闘いを軸にしたボクシングノンフィクション。昭和30年代、敗戦から熱にうかされたように国力を回復させて一気に経済大国になっていった時代の空気を十分感じられた。他のノンフィクションなどでもこの時代の息吹は感じられるので本当に人類史的にも奇跡的な時代だったのでしょうね。「ドンケツだったからこそ、一番練習した」という台詞に納得しつつも、限りない凡人としては「努力できることが一番の才能だよなぁ」と自分の怠慢ぶりを省みざるを得ない。スゴイぞ!ファイティング原田‼2013/06/14

就寝30分前

28
これは小説かノンフィクションか。ファイティング原田の試合はかろうじて覚えている。闇雲に前へ出て前のめりに倒れる印象が強く、子ども心にハラハラしながら下手なボクサーだなぁと思っていた。勘違いもいいとこだ。内容はボクシング雑誌で読んだものが多く、作者の感想が鬱陶しかった。この作家は資料を十分咀嚼して小説のした方がいいなぁ。2016/05/14

しおつう

23
ファイティング原田を中心にドキュメント形式で綴られている古き強き時代のボクサー列伝。以前に読了の『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』という本もほぼ同時代の柔道家のドキュメントであったが、この時代、日本には本物の格闘技がまだ存在していた。やがて格闘技はスポーツに変貌を遂げ、数年前、天理大学の柔道部において下級生にビンタをしたことが問題として報道された。日本の格闘技が完全に消滅した瞬間である。もはや伝説となってしまった格闘家のこのような記録を読むとマスコミに消された文化に悲哀を感じずにはいられない。2015/12/31

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