PHP新書<br> 謎解き「アリス物語」―不思議の国と鏡の国へ

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謎解き「アリス物語」―不思議の国と鏡の国へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569778303
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

出版社内容情報

度を越した言語遊戯癖を持った文理融合の天才キャロルは、アリスの物語に数々の仕掛けを潜ませていた。価値観を覆すノンセンスの世界。

●はじめに 
●序章 キャロルには届かない手紙 

▼【 I 】『不思議の国のアリス』 
●[ 1.]4×5=12 
●[ 2.]身の上話が尾の上話に 
●[ 3.]見えん、知らん 
●[ 4.]ネコはイヌ 
●[ 5.]答えのない謎なぞ 
●[ 6.]時漢つぶし 
●[ 7.]赤を白に、生を死に 
●[ 8.]ニセ海亀はスープ 
●[ 9.]僕の帽子は僕のでない 
●[ 10.]署名がないのが証拠 

▼【 II 】『鏡の国のアリス』 

[11.]鏡のマジック 

[12.]辞書ほどにナンセンスだって 

[13.]パンニバタフライは何の名 

[14.]夢の夢 

[15.]後ろ向きに生きる 

[16.]意味のない名前 

[17.]非誕生日プレゼントは得 

[18.]ダレモいないの、いるよ 

[19.]馬と鮫の鉢合わせ 

[20.]イヌから骨を取ると 
●終章 アリスには届かない思い 
●使用テキスト・参考文献 

内容説明

『不思議の国のアリス』は、アリスの冒険の一部に過ぎない。ディズニー映画を思い浮かべる人も多いだろうが、実はアリスは、もっと不思議で奇妙なノンセンスの世界に入り込んでしまっていたのだ。作者ルイス・キャロルは、その並外れた遊び心とこだわりで、次から次へとアリスにカラクリを仕掛ける。ニヤニヤ笑いを残して消えるチェシャ猫や、延々とお茶会を続ける帽子屋と三月ウサギなど、馬鹿馬鹿しいことを言ってアリスを困らせる登場人物たち。当たり前が当たり前でない「不思議の国」と「鏡の国」を楽しむガイド。

目次

1 『不思議の国のアリス』(4×5=12;身の上話が尾の上話に;見えん、知らん;ネコはイヌ;答えのない謎なぞ;時漢つぶし;赤を白に、生を死に;ニセウミガメはスープ;僕の帽子は僕のでない;署名がないのが証拠)
2 『鏡の国のアリス』(鏡のマジック;辞書ほどにナンセンスだって;パンニバタフライは何の名;夢の夢;後ろ向きに生きる;意味のない名前;非誕生日プレゼントは得;ダレモいないの、いるよ;馬と鮫の鉢合わせ;イヌから骨を取ると)

著者等紹介

稲木昭子[イナキアキコ]
兵庫県生まれ、大阪大学文学部英文科卒業、同大学院文学研究科(英語学専攻)修士課程修了、同英語学研究室助手をへて現在、追手門学院大学国際教養学部教授

沖田知子[オキタトモコ]
兵庫県生まれ、大阪大学文学部英文科卒業、同大学院文学研究科(英語学専攻)修士課程修了、同英語学研究室助手をへて、現在、大阪大学大学院言語文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北風

32
不思議の国と鏡の国に出てくるダジャレと屁理屈の解説書です。ファンなら読んでおいて損はないかも。しかし「地下の国のアリス」があったのに驚き!2016/02/27

viola

11
前半は不思議の国。そして後半は鏡の国です。アリスの言葉遊びに着目した本。始めはそーんなに面白いと思わなかったんですが・・・・・ここで遊んでたのね!と気が付いてからは面白くなってきました。これと『「不思議の国のアリス」を英語で読む』を読んでおけば十分、という気がします。2011/11/06

ブルーローズ

5
アリスの入門書。Dodgsonの言葉遊びについては有名でも、どのように遊ばれているのかは翻訳ではなかなか難しい。かといって分厚い研究書では専門の勉強をしないと・・・そんなジレンマの解消ができます。さすが数学者!とか、ヴィクトリア朝の教養などが垣間見えます。これで満足してまたアリスを読んでもよし、参考文献などから更に研究をしてもよし。2011/03/22

はせけい

5
小さい頃からアリスが好きでした。よく解らない理論に従っている不思議の国と鏡の国の住人が好きでした。そのよく解らない理論を説き明かされた時、原作の奥深さと共に翻訳のすごさに感嘆しました。やっぱり好きだなあ。2010/06/05

ごろにゃん太

4
不思議の国のアリスを単純なストーリーとして捉えていたが、これを読んで改めた。英文だからできるコミュニケーションをツールとした言葉遊びを知り、英文の深さ・翻訳では伝えきれない面白さを感じた。 2011/10/27

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