出版社内容情報
巨大国家・古代出雲王国の謎を解く!
大和朝廷に匹敵したという古代出雲王国。しかし、なぜその姿が歴史から消えたのか? 王国の繁栄から滅亡までの謎を解き明かす。
出雲王国、最後の王とされる大国主神を祀っている出雲大社本殿の高さ(現在は、約24メートル)は、平安時代には約48メートル、さらに昔は約96メートルという言い伝えがあった。それはあくまで伝説であり、真実とはされていなかった。しかし、出雲大社境内から巨大柱の遺構が発見されたことにより、本殿は、現在より遙かに高い建物だったことが証明された。
▼しかし、なぜ突然、出雲に日本一高い神殿が築かれたのか? そして出雲大社祭神の大国主神は、なぜ参拝者と向き合わず、横(西)を向いて鎮座しているのか?
▼本書では、謎の多い出雲大社、そして近年注目を浴びた荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡の最新調査結果、『古事記』『日本書紀』『出雲国風土記』などの資料の考証をつみかさねて、多くの地域国家と連携し、環日本海を勢力下に置きながらも台頭する大和朝廷に滅ぼされ、その存在を抹殺されたまぼろしの巨大国家「出雲王国」の実像に迫る。
●はじめに
●プロローグ ――「金輪御造営差図」が語る出雲
●第一章 巨大柱発見
●第二章 出雲大社とは何か
●第三章 神話と古代出雲
●第四章 『出雲国風土記』の世界
●第五章 古代出雲の底力を示した二大遺跡
●第六章 古代出雲の幕開け
●第七章 出雲王国の繁栄
●第八章 邪馬台国に次ぐ強国・出雲
●第九章 海を道とする駅商国家
●第十章 出雲王国の落日
●エピローグ ――なぜ全国に出雲系神社があるのか
●おわりに
●参考文献
内容説明
古代出雲人は、駅商国家をつくりあげ、環日本海の経済を牛耳っていた。台頭するヤマト王権に抗して破れ、歴史の舞台から姿を消していった彼らの本当の姿を最新の調査結果をもとに浮き彫りにする。
目次
プロローグ―「金輪御造営差図」が語る出雲
第1章 巨大柱発見
第2章 出雲大社とは何か
第3章 神話と古代出雲
第4章 『出雲国風土記』の世界
第5章 古代出雲の底力を示した二大遺跡
第6章 古代出雲の幕開け
第7章 出雲王国の繁栄
第8章 邪馬台国に次ぐ強国・出雲
第9章 海を道とする駅商国家
第10章 出雲王国の落日
エピローグ―なぜ全国に出雲系神社があるのか
著者等紹介
山崎謙[ヤマサキケン]
1951年4月、徳島県生まれ。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻。出版社勤務後、1980年に独立。以降、主に古代史を中心とした出版物の企画・編集・執筆に携わる。古代に魅せられて足繁く全国の遺跡に通い、日本の古代史を実証的に研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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