日本経済「常識」の非常識―デフレ時代に知っておくべきこと

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569777566
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0034

出版社内容情報

物価とともに雇用や消費が下がるデフレは、まだ続く。「290円弁当」に見る経済格差など、身近な現象から新時代の常識を読み解く。

「高齢化社会では富裕層がターゲット」、「これからのマーケットは中国市場」、「ヘッジファンドの投機が市場を破壊する」、「米国流の金融覇権主義と市場原理主義はいまや崩壊した」……。新聞や雑誌の語るもっともらしい理屈が、私たちの社会生活に浸透している。だが、「マスコミが画一的に報じる経済問題の『常識』は、本当に正しいのか。じつは、それは合理的に考えてみると『非常識』ではないのだろうか。さまざまなテーマについて、身近な経済指標やエピソードを交えながら、わかりやすく解説するよう心がけたつもりである。サラリーマンや経営者層のみならず、主婦や学生など、幅広い方に読んでいただければ、と願っている」(本書「はじめに」より)。本書を読み解くキーワードは「デフレ」。人口減少で「お金を使う人」の数が減少するなか、どうすれば企業の利益と賃金は上がるのか。6年連続人気ランキング1位のエコノミストが記す、真摯な考察の書。

●はじめに 
●第1章 「米国の金融覇権」は続く 
●第2章 高級車ブームにご用心 
●第3章 地銀の危機と道州制 
●第4章 ミステリーのなかの大恐慌 
●第5章 数字で読む「クルマ離れ」 
●第6章 教壇廃止が社員を弱くする 
●第7章 なぜ円だけが乱降下するのか 
●第8章 ここまで深刻「食のデフレ」 
●第9章 個人消費を伸ばす「滞在人口増加策」 
●第10章 投機は市場の「必要悪」 
●第11章 「サイボーグ経済」崩壊の始まり 
●第12章 “ドル”は中国の不良債権 
●第13章 「不均衡是正論」の本当の狙い 
●第14章 オーストラリア絶好調の理由 
●第15章 消費にかかる「時間」というコスト 
●第16章 「バブル崩壊」は予防できるか 
●第17章 金融政策はアートかサイエンスか 
●第18章 黒子役に徹し、活気づく銀行 
●おわりに

内容説明

値下がりする食品・衣料、上がらない給料。なぜ円だけが乱高下するのか?2010年を生きるための「常識」。

目次

「米国の金融覇権」は続く
高級車ブームにご用心
地銀の危機と道州制
ミステリーのなかの大恐慌
数字で読む「クルマ離れ」
教壇廃止が社員を弱くする
なぜ円だけが乱高下するか
ここまで深刻「食のデフレ」
個人消費を伸ばす「滞在人口増加策」
投機は市場の「必要悪」
「サイボーグ経済」崩壊の始まり
“ドル”は中国の不良債権
「不均衡是正論」の本当の狙い
オーストラリア絶好調の理由
消費にかかる「時間」というコスト
「バブル崩壊」は予防できるか
金融政策はアートかサイエンスか
黒子役に徹し、活気づく銀行

著者等紹介

上野泰也[ウエノヤスナリ]
みずほ証券チーフマーケットエコノミスト。1963年、青森県生まれ。出身は東京都国立市で、両親の実家は秋田県。85年、上智大学文学部史学科(西洋現代史専攻)卒業・法学部法律学科学士入学。86年、会計検査院入庁。88年、富士銀行(現みずほ銀行)入行。為替ディーラーを経て、90年から為替・資金・債券の各セクションでマーケットエコノミストを務める。2000年、みずほ証券設立に伴い、現職に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マイン

2
ガソリンが200円近くになったときのことを覚えていますか?そのときすわインフレがくる!と騒いでいましたが、そんな中「デフレは終わらない」という挑戦的なタイトルの本を上梓した上野泰也さんの著作です。結局あのときは原油価格の高騰は一時的なものであり、最終的にはデフレが続いています。この方の本はそのとき以来欠かさずチェックしてますが、日本人としてはこの本は必ず読んでおくべきと思います。2010/07/13

rebanira_itame_man

0
日本経済にまつわる常識を18章に分けてコンパクトに解説。今の日本の状況を正しく整理するのに役立つが、特に「非常識」はなかった。著者が新たに見出した景気の先行指標と考察は、面白かった。2011/12/10

muko1610

0
2010/09/15

Humbaba

0
私たちの生活において,多くの常識を元にして行動の決定が行われている.その常識は,現代であっては正しいものかもしれないが,不変のものではない.時代や場所が変わったとき,その常識は非常識となることを認識しておく必要がある.奏しなければ,経済の波に飲み込まれてしまうだけだろう.2010/08/18

マープル

0
6年連続エコノミストランキングNo.1の著者によるコラム集(VOICE連載)。自称悲観論者というだけあって日本の経済見通しは真っ暗(笑)。ドイツ銀行の武者さんとは好対照。とはいえ、その見通し自体は至極まっとうなものに見えるので、笑ってばかりもいられない。最期のほうに希望が若干語れるけれども、なんか無理矢理な感は否めない。やはり(1)移民受け入れ、(2)海外からの観光客を増やす、くらいしか解決策ないのではないか。あとはもう日本国内で食っていけない日本人が海外に出稼ぎに行くしかないのかも。2010/05/21

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