内容説明
ストレス時代の心の処方箋。人の心はなぜ病んでしまうのか?いかに予防すればいいのか?どうすれば癒えるのか?『幸福論』『眠られぬ夜のために』と並ぶ名作。
目次
病める心―治癒への可能性
信仰と治療―神との決別が心の病を招く
唯物論者の迷妄―厭世主義の悲劇
神経症と文明―疲れ果てた文明人
恐怖感の追放―治癒への出発点
最善の手段―自然で規則的な睡眠
有益な仕事―無為は神経を衰弱させる
退屈と衰弱―人生の喜びをもつこと
健康の伝染―神からの贈り物を望み、かつ拝受せよ
身体の保護―肉体の奴隷にならない
生活の処方―魂の喜悦と平穏を得よ
悪しき風潮―ひたすら回避しなければならない事柄
真理の精神―魂の興奮に依存してはならない
神の秩序―喜びに満ちた生命を求めよ
真の信仰―情熱からのみ「力」が生まれる
思想のなかの罪―心の衰退をもたらすもの
著者等紹介
ヒルティ,カール[ヒルティ,カール][Hilty,Carl]
スイスの法学者で、理想主義的な人間心理の探求家として知られている。1833年、ザンクト・ガレン州のヴェルデンベルクに生まれた。単に指導的な法律家であったばかりでなく、歴史研究家、さらに宗教関係の著作家―それも一般大衆の魂の救済を願った多くの書物を著し、1909年、スイスで亡くなった。死亡した1909年にも、オランダのハーグにある国際仲裁裁判所にスイス代表として派遣されるなど、生涯を通して政治面でも大いに活動し、とりわけ平和運動および婦人参政権の確立に尽力した
金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年、東京都生まれ。東京大学文学部独文学科卒業。日本放送協会(NHK)勤務後、広島大学教授、亜細亜大学教授、静岡大学教授、日本大学教授を歴任。現在、著述家、翻訳家。専門はドイツ文学、ドイツ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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