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PHP新書
ブレイクスルーの科学者たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569776484
  • NDC分類 402.8
  • Cコード C0240

出版社内容情報

日本の科学を支える異能サイエンティスト列伝。

不可能を可能にした科学者たちの独創性とは? 人気の科学作家が11人の異才を取材し、その理論を紹介。ブレイクスルーの法則を明かす。

不可能を可能にした科学者の独創性とは? 立ちふさがる壁を、いかに突破したのか?

▼本書では、現代日本のトップレベルの科学者11人を取材し、「ブレイクスルーの法則」を解き明かす。巨額の研究費を注ぎ込んでいる欧米の研究者に比べ、日本のサイエンティスト達がおかれている環境は厳しい。そこで、どのような工夫を積み重ね、才能を開花しているのか。たとえば、皮膚細胞からあらゆる細胞がつくるiPS細胞で世界を驚かせた山中伸弥教授。彼の才能は、「異分野をつなぐ力」+「人を引き寄せる力」+「チームをまとめる力」にあるという。他にも、「皮膚は脳である」(傳田光洋)、「肝硬変、白血病の克服」(新津洋司郎)、「水素エンジンの開発」(山根公高)、「火山のマグマを透視」(田中宏幸)など、最先端かつ異色の研究者たちの業績と思考法を紹介。「前例にとらわれない力」「シンプルさの追究」など、ビジネスにも役立つ「問題解決のヒント」を気鋭の科学ライターが見つけだす。

●はじめに 
●第1章 01ブレイクスルーは突然やってくる ――「iPS細胞」研究最前線 山中伸也(京都大学iPS細胞研究センター長) 
●第2章 皮膚は脳である 傅田光洋(資生堂リサーチセンター主幹研究員) 
●第3章 粘菌にも知性がある 中垣俊之(北海道大学電子科学研究所准教授) 
●第4章 肝硬変、白血病は克服できる 新津洋司郎(札幌医科大学特任教授) 
●第5章 視力回復で若返る 坪田一男(慶應義塾大学医学部眼科教授・南青山アイクリニック手術顧問) 
●第6章 究極のクリーン・エンジン開発秘話 山根公高(東京都市大学工学部准教授) 
●第7章 深層水が豊饒の海を育む 大内一之(東京大学大学院工学系研究科特任教授) 
●第8章 素粒子と海のあいだ 羽澄昌史(高エネルギー加速器研究機構教授) 
●第9章 量子コンピュータ時代の幕開け 古澤 明(東京大学教授〈工学部物理工学科〉) 
●第10章 はじめに「歌」ありき 岡ノ谷一夫((独)理化学研究所脳科学総合研究センター・チームリーダー/(独)科学技術振興機構ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクト・総括) 
●第11章 火山のマグマを透視する 田中宏幸(東京大学地震研究所 火山噴火予知研究センター特任助教)

内容説明

本書では、現代日本のトップレベルの科学者11人を取材し、「ブレイクスルーの法則」を解き明かす。iPS細胞で世界を驚かせた山中伸弥教授をはじめ、「皮膚は脳である」(傳田光洋)、「白血病の克服」(新津洋司郎)、「水素エンジンの開発」(山根公高)、「火山マグマを透視」(田中宏幸)など、最先端かつ異色の研究者たちの思考法を紹介。「異文化をつなぐ力」「シンプルさの追究」など、ビジネスにも役立つ「問題解決のヒント」が見えてくる。

目次

ブレイクスルー突然やってくる 「iPS細胞」研究最前線―山中伸弥(京都大学iPS細胞研究センター長)
皮膚は脳である―傳田光洋(資生堂リサーチセンター主幹研究員)
粘菌にも知性がある―中垣俊之(北海道大学電子科学研究所准教授)
肝硬変、白血病は克服できる―新津洋司郎(札幌医科大学特任教授)
視力回復で若返る―坪田一男(慶應義塾大学医学部眼科教授・南青山アイクリニック手術顧問)
究極のクリーン・エンジン開発秘話―山根公高(東京都市大学工学部准教授)
深層水が豊饒の海を育む―大内一之(東京大学大学院工学系研究科特任教授)
素粒子と宇宙のあいだ―羽澄昌史(高エネルギー加速器研究機構教授)
量子コンピュータ時代の幕開け―古澤明(東京大学教授(工学部物理工学科))
はじめに「歌」ありき―岡ノ谷一夫(独)理化学研究所脳科学総合研究センター・チームリーダー(独)科学技術振興機構ERATO岡ノ谷情動情報プロジェクト・総括
火山のマグマを透視する―田中宏幸(東京大学地震研究所火山噴火予知研究推進センター特任助教)

著者等紹介

竹内薫[タケウチカオル]
1960年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院修了。理学博士。サイエンスライターとして硬軟自在の執筆活動を展開。「たけしのコマ大数学科」(フジテレビ系)、「JAM THE WORLD」(J‐WAVE)など、テレビやラジオでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kikuyo

26
人間の言語や意識の起源まで幅広い研究をしている岡ノ谷さんの「はじめに歌ありき」の章が興味深い。最初に原単語があって、それが組み合わさって言語になったという考えが暫く支配的だったが、まず「歌」があって、漠然とした意味が切り分けられ、単語の意味を当てはめるようになったのではないかと考えられるという。ほかにもiPS細胞の山中伸弥さんなど、様々な研究者さんにスポットをあてているのが良い。2016/08/26

中島直人

14
(図書館)ブレイクスルーの科学者11人のインタビュー。皆さん、仕事が好きなんだなと。また、ビッグサイエンスの時代を迎え、人格的にも優れた人物でないと優れた業績は残せないのだなと感じる。理系の知識がなくても面白く読める。2017/10/01

takeshi3017

6
竹内氏の本は文系にもわかる言葉で書かれている本が多く、敷居が低いので自分のようなものにはぴったり。本作品は広く浅くという感じだがあまり詳しく説明されてもわからない身にとっては十分面白い。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou25902.html2018/07/29

白義

6
山中伸弥氏をはじめ、独創的でユニークな研究を続ける科学者たちのインタビュー集。本書で紹介される科学者たちの共通点は、ユニークであるだけでなく、苦境の中で格闘する研究者でもある点だろう。文章の端々に今の日本の科学行政、社会への批判意識が見える。皮膚感覚の研究が超心理学や東洋医学の再評価に繋がったり、鳥の歌から言語と意識の起源に迫ったりどれも本当に面白そうで、分かりやすい文章で入り口まで連れていってくれる。量子コンピュータや火山透視のような高度な話しもなんとか分かりやすくしようとする努力がいい2012/10/23

中島直人

5
(図書館)読了2019/12/13

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