出版社内容情報
幕末の志士たちを魅了したベストセラーの新訳。
幕末の政治思想・歴史認識のベースとなった『日本外史』。志士たちを魅了したベストセラー歴史書が読みやすい現代語訳でよみがえる。
風雲急を告げる幕末のニッポン。ペリー来航を期に、泰平の眠りを覚まされ、時代の大きなうねりに飲み込まれてしまうのではないかと不安が増すなか、人々にこぞって読まれたのが『日本外史』でした。
▼この本は、平安時代の源平争乱から徳川家康による江戸幕府開闢までの「武士の歴史」を綴ったもので、歴史上のさまざまな合戦の様子が、さながらスポーツの実況中継のようにスピーディに、ドラマティックに展開していきます。
▼各本文の最後には、「論賛」というタイトルで頼山陽自身の尊王思想に基づいた解説が加えられ、この本独特の風味を添えています。これらが幕末の風潮とマッチし、爆発的な人気を呼んだのでした。
▼本書は、そんな幕末のベストセラー『日本外史』の中から、現代人にとって最も興味深い部分を抜粋し、楽しく読める現代文に訳したものです。志士たちが大いに盛り上がり、味わった痛快な気分を共有できる本です。
【第一部】頼山陽言いたい放題! 論賛編
●第1章 源氏前記「平氏」――武家の政界進出の功と罪
●第2章 源氏正記「源氏」――武家は朝廷の忠実な僕であれ
●第3章 源氏後記「北条氏」――罪深い政権だが、国防は秀逸
●第4章 新田氏前記「楠氏」――もっと評価されてもいい楠公
●第5章 新田氏正記「新田氏」――戦は下手だが、尊王の志だけは貫いた
●第6章 足利氏正記「足利氏」――国を混乱させた大儀なき支配者
●第7章 足利氏後記「後北条氏」――大軍勢を向こうに奮戦した結束の力
●第8章 足利氏後記「武田氏・上杉氏」――洗練された兵法の確立
●第9章 足利氏後記「毛利氏」――義を通した者にこそ天意がかなう
●第10章 徳川氏前記「織田氏」――我が国の礎を築いた英雄
●第11章 徳川氏前記「豊臣氏」――一代ですべてを得、すべてを失った傑物
●第12章 徳川氏正記「徳川氏」――時代に選ばれていた天下泰平の立役者
▼【第二部】幕末の志士、大盛り上がり! 本文編
●第1章 平氏、歴史の表舞台に躍り出る――〈巻之一 源氏前記「平氏」より〉
●第2章 楠正成の活躍と最期 ――〈巻之五 新田氏前記「楠氏」より〉
●第3章 織田信長、朝廷に忠義を尽くす ――〈巻之十三 徳川氏前記「織田氏・上」より〉
内容説明
平将門から徳川家康まで、武士の歴史を書き連ねた歴史書が読みやすい現代語訳でよみがえる。
目次
第1部 頼山陽言いたい放題!論賛編(源氏前記「平氏」―武家の政界進出の功と罪;源氏正記「源氏」―武家は朝廷の忠実な僕であれ;源氏後記「北条氏」―罪深い政権だが、国防は秀逸;新田氏前記「楠氏」―もっと評価されてもいい楠公;足利氏正記「足利氏」―国を混乱させた大義なき支配者;足利氏後記「後北条氏」―大軍勢を向こうに奮戦した結束の力;足利氏後記「武田氏・上杉氏」―洗練された兵法の確立;足利氏後記「毛利氏」―義を通した者にこそ天意がかなう;徳川氏前紀「織田氏」―我が国の礎を築いた英雄;徳川氏前紀「豊臣氏」―一代ですべてを得、すべてを失った傑物;徳川氏正紀「徳川氏」―時代に選ばれていた天下泰平の立役者)
第2部 幕末の志士、大盛り上がり!本文編(平氏、歴史の表舞台に躍り出る―巻之一 源氏前記「平氏」より;楠正成の活躍と最期―巻之五 新田氏前記「楠氏」より;織田信長、朝廷に忠義を尽くす―巻之十三 徳川氏前記「織田氏・上」より)
著者等紹介
頼山陽[ライサンヨウ]
安永9年(1780)~天保3年(1832)。江戸時代後期の歴史家、文人。没後に出版された『日本外史』はベストセラーになり、幕末から明治初期の人々に大きな影響を与えた
長尾剛[ナガオタケシ]
1962年、東京生まれ。東洋大学大学院修了。ノンフィクション作家。日本文学・日本思想史などを主なテーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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