出版社内容情報
終焉が予感されつつも〈その先〉が見えない資本主義。精神的・社会的現象として再定義し、資本主義概念を刷新。〈その先〉へ行くための原理を示した決定的論考!
内容説明
「終わり」が語られながらも、“その先”が見えてこない資本主義。資本主義の概念を大幅に刷新し、“その先”へ行くための原理を示した決定的論考!異なる世界の可能性。
目次
第1章 終わらぬ終わり(「下部構造/上部構造」図式を超えて;賭博と黙示録;時間かせぎの資本主義;安楽死か、それとも終わらない延命か;量子論の裏返し;生産力と生産関係の矛盾;ただ一つの資本主義が残る?)
第2章 剰余価値はいかにして生まれるのか(労働価値説・再考;利子の謎;予定説の逆説;剰余価値の生成;資本としての概念、そしてコギト)
第3章 増殖する知―資本のごとく(剰余権力;科学革命の可能条件―万有引力から考える;増殖する知;経験をまったく信じていないのに……;知の階級的な分布;懐疑と信仰)
第4章 神に見捨てられた世界の叙事詩か?(小説という新奇な文学様式;小説の極限にある役立たない辞典;不可能な告白を通じて―〈主体〉の生成;キリストの不信の回帰;神に見捨てられた世界の叙事詩?;虚構性の勃興;資本主義と連動する小説)
第5章 “その先”へ(科学の言説と小説の言説―無限に対する二つの態度;「資本主義の終焉」の話題でもちきり;プロレタリアートとは何か;交響圏とルール圏;「普遍性」から〈普遍性〉へ;コミュニズムへ)
著者等紹介
大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県松本市生まれ。社会学者。専門は理論社会学。思想誌『THINKING「O」』(左右社)主宰。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授等を歴任。2007年『ナショナリズムの由来』(講談社)で第61回毎日出版文化賞(人文・社会部門)を、2015年『自由という牢獄』(岩波書店)で第3回河合隼雄学芸賞を受賞。2012年『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)で中央公論新書大賞を橋爪大三郎とともに受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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