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出版社内容情報
原発の廃炉処理とプルトニウム問題を考える。
日本は原子力発電によって、いま長崎原爆の5000発分のプルトニウムを持つ。原発の未来とプルトニウム問題を歴史的に考える。
自然状態ではほとんど存在しない猛毒の放射性元素、プルトニウム。原爆の材料として科学者によって人工的にこの世に生み出された。核兵器所有国、ならびにいまは北朝鮮とイランが、この物質、プルトニウムを隠し持っていると疑われているが、じつは、日本も「平和の原子力」=原発の使用済み燃料として、長崎原爆5000発分のプルトニウムを所有している。テロリストにも狙われるプルトニウム。この問題をめぐって、いま日本は、どうしたらいいか、大きな岐路に立っている。
▼いったいどのようにしてプルトニウムは科学者によって作られたのか。自らの好奇心に忠実に真理に迫る科学像から政治や経済、国家の動向に左右される科学へ、科学の性格が大きく変質した20世紀前半の半世紀を、懸命に生きる科学者たちの群像としていきいきと描き出す。そして今日の日本の原発とプルトニウムをめぐる複雑な事情にメスを入れる。
●はじめに
●第1章 食欲と禁欲
●第2章 「あり得ない」ことが起きる……
●第3章 「あり得ない」ことが起きた!
●第4章 失われた元素、プルトニウム
●第5章 原爆開発ゴーサイン、好奇心から愛国心・恐怖心
●第6章 百万分の一秒を目指して ――ロスアラモス
●第7章 「原子力平和利用」の時代
●あとがき
●注
内容説明
自然状態ではほとんど存在しない猛毒の放射性元素、プルトニウムは、原爆の材料として人工的にこの世に生み出された。作ったのは科学者。最初は自らの好奇心に忠実に、新しい発見とアイディアに興奮する科学者だったが、やがて戦争の嵐の中で政治の中心に。巨大科学の時代が到来。科学の性格が大きく変質した19世紀末から半世紀を、懸命に生きる科学者たちの群像としていきいきと描く。そして今日の日本の原発とプルトニウムをめぐる複雑な事情にメスを入れる。
目次
第1章 貪欲と禁欲
第2章 「あり得ない」ことが起きる…
第3章 「あり得ない」ことが起きた!
第4章 失われた元素、プルトニウム
第5章 原爆開発ゴーサイン、好奇心から愛国心・恐怖心
第6章 百万分の一秒を目指して―ロスアラモス
第7章 「原子力平和利用」の時代
著者等紹介
常石敬一[ツネイシケイイチ]
1943年東京生まれ。1966年東京都立大学物理学科卒業。故・廣重徹氏(科学史)に師事。長崎大学教養部講師・助教授・教授を経て、神奈川大学経営学部教授。専攻:科学史・科学思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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