出版社内容情報
書評情報:
荒川洋治さん/週刊朝日 3/30号
内容説明
もっともシュルレアリスム的な詩集『私有制にかんするエスキス』から、西脇順三郎の豊饒なる詩的ワールドをゆったり探索した長篇作家論『田園に異神あり』へ。さらに主要な滝口修造論を集成。
目次
1 詩(何処へ(抄)
ウイリアム・ブレイクを憶い出す詩(抄)
私有制にかんするエスキス(抄))
2 田園に異神あり―西脇順三郎の詩(雪のイメージと生垣の発見1946‐1960;川と考える水としての人間1961‐現在;テラコタの夢と知れ1924‐1933;西脇順三郎への回流 ほか)
3 滝口修造へのオマージュ・一人の舞踏家と戦後の詩人たち(シュルレアリスム詩論序説;ランボーとその後に来たもの―小林秀雄と滝口修造;詩のイメージ;ファタ・モルガナ ほか)
著者等紹介
飯島耕一[イイジマコウイチ]
1930年岡山に生まれる。1952年東京大学文学部仏文科卒業。国学院大学教授を経て、2000年3月まで明治大学教授。1953年詩集「他人の空」(ユリイカ)。1955年シュルレアリスム研究会をつくって数年間続いた。詩集に「ゴヤのファースト・ネームは」(高見順賞)、「夜を夢想する小太陽の独言」(現代詩人賞)、「虹の喜劇」、「猫と桃」などがあり、評論集に「日本のシュールレアリスム」、「アポリネール」、「萩原朔太郎論」、「北原白秋ノート」(歴程賞)、「シュルレアリスムという伝説」、「現代史が若かったころ」などがある。他に小説「暗殺百美人」(ドゥ・マゴ文学賞)、「六波羅カプリチョス」がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。