新編 氷川清話―勝海舟の政治観と幕末維新の裏面史

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  • サイズ B40判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569774121
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

現代にも通じる洞察力や大陸的な見識を学ぶ。

幕府崩壊末期に卓越した手腕を発揮した勝海舟が残した言葉を紹介。歯に衣着せず語った辛辣な人物評、痛烈な時局の数々は痛快。

徳川幕府の護持を第一の目的とせず、日本という国を再生させるために奔走した勝海舟。政治家、官僚の勝海舟には与えられた政治的な事業や、海舟自ら望んだ政治的な目標があった。徳川幕府の臣下であったにも関わらず、幕府という組織を目標達成のための道具として使う戦略をたてる。目的のためには、自らの立場や人生を変えることも厭わなかった。編者は、“『氷川清話』は著名な政治家の自慢ばなしではなく、優秀な政治家になろうとした人間の記録として読むべきである”という。

▼勝海舟の、目的に向かう過程で生じる快感と絶望、諦観と野望の複雑な組み合わせのなかからにじみ出てくる哀愁を言葉の中から汲み取り、解説を加えた。爽快な語り口で人気の『氷川清話』を再編集し、編者の感想を加え、勝海舟の生き様を現代に再現。

●まえがき 
●(一)冒険の心 
●(二)同時代の人物 
●(三)歴史の人物 
●(四)アジアの人物 
●(五)文学・文芸 
●(六)政治・経済・外交 
●(七)海軍 
●(八)明治の政治・政治家 
●(九)修養・鍛錬 
●(十)清・朝鮮・日清戦争 
●(十一)多事多感 
●あとがき 

内容説明

幕末の動乱期に卓越した政治手腕を発揮した勝海舟が自在に語る!歯に衣着せず語った、辛辣な人物評および痛烈な時局批評。

目次

1 冒険の心
2 同時代の人物
3 歴史の人物
4 アジアの人物
5 文学・文芸
6 政治・経済・外交
7 海軍
8 明治の政治・政治家
9 修養・鍛錬
10 清・朝鮮・日清戦争
11 多事多感

著者等紹介

高野澄[タカノキヨシ]
作家。昭和13年(1938)、埼玉県に生まれる。同志社大学文学部卒業後、立命館大学大学院に学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

getsuki

1
読みやすい文章のおかげか、勝海舟の溜息が見える気がした新訳・氷川清話。彼が激動の時代をどう感じ、政治家としてどうあるべきかと考えていたかをを読み取るには格好の書でもある。しかし、この思考を実践するには、人はあまりにも我欲に囚われてしまう生き物なんだと思わずにはいられない。2014/05/13

ゆーご

1
“『氷川清話』は自慢ばなしではなく、優秀な政治家になろうとした人間の記録として読むべき”との編者の言葉があったが、その通りだと感じる。庶民•民衆の視点を大切にしたいと感じる言葉が節々にみられたのが印象的であった。2013/03/04

むっち

0
松浦氏の「勝海舟」によると海舟は思い違いが多く、適当であるということが強調されていましたが、だからこそ幕末の消えゆく幕府の中で生き残れたのでしょうね。中国と朝鮮に関する記述は、国際派(というか世界主義者かな)と思わせる記述であり、征韓論とは違うけれど西郷を評価していて「西郷は征韓論者ではない」と言い出したのも分かる。時代の制約をうけながらも、同時代人がみな清国人をバカにしていた時代に「植民地を実際に運営しているのはすべて清国人だ」と言ってのける感性はすばらしい。現代語訳なので読みやすいですね。2011/08/02

KENTA

0
龍馬伝で一番気になったのが勝海舟。日清戦争で勝ったのも日露戦争で勝ったのも彼の海軍操練所からかも。 特別なことを考える人のたわいもない話。勉強と思わずに読める古典でした。その辺の飲み屋で聞いてるみたいな。2010/12/05

のらくら一人旅

0
勝海舟は、当時の将軍に次ぐ組織のナンバー2って立場ですから、会社なら副社長か専務、学校なら教頭先生って所でしょうかね?この本を読んだ勝海舟のイメージは、「大会社の副社長」より「ちょっと気難しいメーカーの工場長」って感じですね。行動派の人をよく頭で「考えるより手が先に出てしまう」、なんていいますけど、この人の場合は手より足が先に動くという印象を受けました。こうゆう感じの人って、理屈を嫌いそうですが、論議で相手を屈服させることもできる。スゴイ!二刀流ですよ。2009/11/20

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