出版社内容情報
不思議な力を持つ医者の娘おいちの成長物語。
この世に思いを残して死んだ人の姿が見える――医者の娘おいちを巡る不思議ばなしを、『バッテリー』のあさのあつこが江戸を舞台に描く。
『バッテリー』『ガールズ・ブルー』で、若者の気持ちを透明感溢れる筆致で描いたあさのあつこが、江戸を舞台に紡ぎ出した青春「時代」ミステリー。
▼主人公のおいちは16歳の娘ざかり。江戸深川の菖蒲長屋で医師である父・松庵の仕事を手伝い、忙しい日々を送っていた。いつか父のように人の命を救える立場になり、自分の足で人生を切り拓いていきたい、との思いを胸に秘めて。
▼おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んでいった人の姿が見えること。この不思議な力を誰かのために生かせたら、と願うおいちの夢に、必死の形相で助けを求める女が現れる。「助けて、誰か助けて……」。あれは誰? どうして見えたの? おいちのなかで様々な疑問が渦巻く。そんなおいちのもとに、伯母が縁談を携えてやって来る。その相手とは果たして……。
▼運命を前向きに捉え、健気に生きるおいちの姿に、若者だけでなく、娘を持つ親の世代も共感できる著者会心の長編。
●菖蒲(しょうぶ)長屋
●雨のおとない人
●初夏の謎
●鬼女の眼
●修羅場(しゅらば)の男
●ぴらぴら
●お梅
●科人(とがにん)の姿
●真実の顔
●人の世の
内容説明
「助けて、誰か助けて…」おいちは十六歳の娘ざかり。江戸深川の菖蒲長屋で、医師である父・松庵の仕事を手伝い、忙しい日々を送っていた。いつか父のようになりたい、との思いを胸に秘めて。おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んでいった人の姿が見えること。この不思議な力を誰かのために生かしたい、と願うおいちの夢に、必死の形相で助けを求める女が現れた。『バッテリー』のあさのあつこが、不思議な能力を持つ娘おいちの青春を描く。お江戸深川を舞台にした十六歳の成長物語。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。岡山県で小学校に臨時教師として勤務の後に結婚し、3児の母となる。1991年、『ほたる館物語』で作家デビュー。1997年、『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞、1999年、『バッテリー2』で第39回日本児童文学者協会賞、2005年、『バッテリー1~4』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『バッテリー』は映画化、テレビドラマ化され、ミリオンセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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