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北への旅―なつかしい風にむかって

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569772288
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

椎名誠の文と写真でお届けする東北ぶらり紀行。

世界中を旅した著者が、日本では陸奥をずんずん北へ……。その時々に出会った人・モノ・風景を、文と写真で鋭くとらえた紀行エッセイ。

東北地方でも、青森・秋田・岩手の三県を「北東北」と呼ぶ。陸奥のさらに奥。そこには、なつかしい風が吹いている。どこかで見たような風景、どこかで出会ったような人々……それらが「しん」とした佇まいをもって、訪れる人を包んでくれる。

▼世界中を旅した紀行エッセイで知られる著者が、日本国内でお気に入りなのが北東北。カメラを携えて4年にわたり各地を訪ね歩いた軌跡を、写真とエッセイでみずみずしく紙上に再現する。

▼「角館。はるばるきたけど日曜散歩。」「のどかな八戸の朝市場通り」「雨の小岩井農場敗走の記」などの興味深いテーマで、思わず引き込まれるモノクロ写真と、シーナ節全開の楽しいエッセイで時間を忘れて読み進んでしまう。

▼北東北エリアマガジン『rakra(ラ・クラ)』に連載した記事に、本書のための特別取材「津軽半島をいく――ひとまわり撮影紀行」を加えて編集。北東北の人はもちろん、全国の人におすすめしたい一冊。 

●津軽半島を行く-ひとまわり撮影紀行 
●北東北 雲ながれ風まかせ旅 
●あとがき

内容説明

北東北(青森・秋田・岩手)に魅せられたシーナが、カメラ構えずんずん北へ…。心癒されるフォト&エッセイ。特別取材「津軽半島ひとまわり撮影紀行」掲載。

目次

津軽半島をいく―ひとまわり撮影紀行(なぜ津軽にむかったか;煮干しラーメンに送られて;ごらんあれが吹雪の竜飛岬;人をどう撮るか)
北東北雲ながれ風まかせ旅(宮古のしあわせな四角と丸;モヤシとサクラ;角館。はるばるきたけど日曜散歩。;暑さも海も祭りも夏色 ほか)

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944年東京都生まれ。1979年より小説や写真の作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

102
【図書館本】北東北のエリアマガジン「ラ・クラ」に連載された写真とエッセイをまとめたもの。椎名さんの「みちのくひとり旅」(二人旅、三人旅もあるけれど)である。アマゾンやシベリア奥地の探検のような旅も良いが、こうした小さな旅のルポもいい。宮古の浄土ヶ浜、津軽鉄道のストーブ列車など、魅力的な場所が多い。ラーメン屋のおじいちゃん、市場で働くおばちゃん、盆踊りの娘さんたち。彼の撮った写真に写る人達の表情が実にいい。地方に行った時はその地元の市場を覗くのが面白いというが、それは当たっているように思える。★★★+2019/06/07

ぶち

91
椎名誠さんが北東北(青森・岩手・秋田)を旅しながら撮影した写真に短い文章を添えた紀行文です。シーナさんの紀行文といえば『シベリア夢幻』『草の海』『パタゴニア』などを夢中になって読んでいた時期がありました。もう、何十年か前のことです。この作品は2010年の刊行。懐かしいのですが、あの頃のシーナ節はすっかり影をひそめていて、なにか寂しい気もしました。でも、シーナさんが言うように、これだけ護岸工事をしている国は世界広しといえども日本だけではないかというご意見には賛成です。-->つづく2023/07/27

takeapple

19
モノクロ写真の良さが北の人や風景を写すと際立つようだ。もちろん椎名さんの文がいいけれど。 風景進化論以来のこのフォトエッセイ風のシリーズは、ちょっと人生に疲れたときに効く特効薬のようだ。若い頃なら、この後実際に列車に飛び乗っていたけれど、今はそういうわけにもいかないなあ。2018/06/17

ホークス

17
2010年の作品。あとがきによると著者はこの頃、写真とエッセイの本を好んで出している。そして日本で写真を撮るなら東北、沖縄、都内の三エリアが断然いいと言っており、この作品は東北である。この本で椎名誠は、老い方について示唆してくれている様に思う。決して自説の正しさを盲信している訳ではなく、柔軟さを諦めてもいないが、最早自分の感性に言い訳をする愚は犯さない。上記の三エリアは、人間の在り方を違った角度から明らかにする場所と言える。そこで見える良きものは懐かしむが、すがることはしないのだ。2016/03/19

miwmiw

15
北東北の旅エッセイ。20年くらい前に良く読んでましたが、最近の椎名さんは写真と文章というスタイルが多いんですね。巫女さんがお弁当を食べてる写真が微笑ましい。撮る対象がいいな〜と思いました。久々でも文章が頭に入りやすくて読んでて安心する。文字とイラストが意外にかわいらしかった。2012/04/28

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